スーダンで続くコレラの流行 トイレは100人に一つの割合
カッサラー、スーダン、11月18日 (AP) ― 北東アフリカのスーダンで8月12日に発生し、数カ月にわたって続いているコレラの流行で、これまでに数百人が死亡、数千人が感染している。 11月15日にスーダン保健省が発表した最近の統計によると、コレラの患者数は2万4604人に上り、うち699人が死亡。18ある地方行政区分のうち11の州に感染が拡大している。 15日に発表された"コレラ対策"報告書によると、感染率はアルジャジーラ、センナール、白ナイルなど一部の州で増加し、他の州では減少しており、特にカッサラ、ハルツーム、ナイル川、北部、ゲダレフの各州で隔離センターへの入所者数が減少している。 1年半以上にわたって続く内戦の結果、保健分野は著しく悪化し、医療機器や医薬品の深刻な不足に悩まされており、それが伝染病や疾病の蔓延につながっている。 保健当局は、コレラの蔓延とその原因は、コレラに対抗する手段の弱さにあるとしている。 アルジャジーラ地方東部の村に対する緊急支援部隊の攻撃で引き起こされた、数百家族避難民の波がニューハルファに到着し、市内の畑や学校に住み着いた。 保健サービスや通常の日常生活を営むための適切な条件が著しく不足した結果、コレラの流行は著しく拡大。ニューハルファの保健科学部の建物の一部は、患者を隔離し、医療を提供するための部屋となった。 保健省に代表される政府の努力や、ニューハルファの市民や団体の貢献にもかかわらず、避難民の状況は依然として大きな課題であり、耐え難い人道的悲劇である。 アルジャジーラ州東部からきた避難民は「率直に言って、ここの健康状態は非常に悪い」と指摘。「300人前後の難民が、原始的な3つのトイレを共用している」という。 (日本語翻訳・編集 アフロ)