トラック横転、コンビニガラス破損 愛知豊橋突風被害、気象台「竜巻」推定
18年前にも竜巻被害 「気象条件似る」も起きやすい地形条件は否定、「積乱雲」でどこでも竜巻発生
同市では1999年9月、被害の程度から風速を見積もる当時の尺度・藤田スケールでF3(風速70~92メートル)の竜巻が発生。重軽傷者453人が出た過去がある。これとの関連については「台風が接近していたということは似ている」と指摘するも、同市が地形などの条件などで、竜巻が起きやすい場所ということは否定。「積乱雲の影響で竜巻とかは起こる可能性はある」として、どんな場所でも竜巻の原因となる積乱雲が近づいたら注意が必要と話した。
被害発生時、竜巻注意情報は発表されず
被害発生当時、竜巻など激しい突風の発生に注意を呼び掛ける竜巻注意情報が発表されていなかったことに関して、台風5号に関する愛知県気象情報では、「竜巻などの激しい突風に注意を呼び掛けていた」としつつ、「竜巻注意情報を出すための技術的な精度を上げていく」と述べた。
片付け進む現地 中学生も手伝い
前芝町では、自主防災会のほか、参加申し出があった地元の同市前芝中学校の生徒、付近住民などが、片付け作業を手伝った。前芝校区自治会の北河義彦会長(66)によると、中学生の片付け参加は、ガラスなどでけがをする恐れがあり当初は申し出を断ったが、生徒たちができる範囲で作業を手伝ったという。 「地元でこんなことがおきて、信じられない。とりあえず地元の人でできることをしている」と現状を話した。 同気象台は、今回の竜巻の強さや被害範囲などの調査を進めていく。 (斉藤理/MOTIVA)