日米保守派が議論「CPAC JAPAN2024」開催 ビル・ハガティ前駐日大使「中国は安全保障上の脅威」自民・長尾氏らも登壇
全米最大級の保守系集会「保守政治行動会議(CPAC)」の日本版「CPAC JAPAN2024 激動の未来へ」(JCUなど主催)が15日、東京都内で開催された。ドナルド・トランプ次期大統領の就任を来月に控え、日米の保守派が議論した。 CPAC JAPANは17年にスタートし、今回で8回目。日米の国会議員や政府要職の経験者らが、トランプ次期政権の姿勢や、安全保障などテーマを議論した。 ビル・ハガティ前駐日大使(上院議員)は「米国にとって(日本は)インド太平洋で最も重要なパートナーだ」「『自由で開かれたインド太平洋』のビジョンを堅持すべく、安倍晋三元首相とトランプ氏の方針を維持している。中国は安全保障上の脅威で、警戒が必要だ」と語った。 トランプ次期政権で、特別任務担当の大統領特使に指名されたと報じられたリチャード・グレネル元国家情報長官代行は「トランプ氏は(1期目に)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記に『核戦略を許すことはできない』と直接伝えた。次期政権でも同様だろう」と語った。 共和党のテッド・クルーズ上院議員は「世界中で『自由と民主主義』が脅威にさらされている。左翼的政策や社会主義を歓迎した国には、暗闇というべき未来が待ち受けている」と警告した。 日本のゲストも登壇した。 自民党の長尾敬元衆院議員は「安倍元首相を失った日本は迷走している。私たちは先人たちがつくり上げ、命をかけて守ってきた日本を正しい方向に進めていく仲間たちでいたい」と語った。 国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止)は「先の衆院選で国民民主党は議席を4倍に増やした。この影響力を、日本と日本人をより強く豊かにすることに使っていきたい。(政府与党から)減税を勝ち取りたい」と強調した。