川崎憲次郎の2020年プロ野球ドラフト注目選手
10月26日に「2020年プロ野球ドラフト会議」が行われ、12球団から支配下74人、育成49人の合計123人が指名されました。かつてドラフト1位でヤクルトスワローズに入団された野球解説者の川崎憲次郎さんに、今年のドラフト注目選手を伺いました。(Yahoo!ニュースVoice編集部) 速報 - プロ野球ドラフト会議
今年のドラフト会議について
今までのドラフトと今年を見ると、今年の方はちょっと全体的に獲得人数が少ないのかな、という感じがしましたね。コロナの影響もかなりあるんじゃないかな。 それはどういうことかって言うと、甲子園も春夏中止になりましたし、プロのスカウトが見る機会がちょっと少なかった。 例えば甲子園、今一番高校生は成長する時期だし、特にそういう大きな球場でみんなに見られたら、やっぱり成長する選手ってめちゃくちゃ多いと思うんですけども、その選手が、今年は大会中止で出てこなかったのかな、という感じはしますよね。
川崎憲次郎の注目選手(1)
今年の私の注目選手は、早稲田大学の早川投手、左ピッチャーに注目していました。 球も155キロですか、左の155キロって相当早いですから、バッターもすごく打ちづらいでしょうし。僕の見た感想だと、フォームの形的にはソフトバンクの和田投手に似ているのかな、という感じですね。それにプラス、ひじの使い方が非常にうまいなって僕は感じたんですね。 それはどういうことかっていうと、だいたいピッチャーっていうのはひじが下りることが多いんですよね。早川投手の場合はひじからきて、トップに持ってくる。ひじの位置が変わらないっていうのはプロのピッチャーの中でもそうそういないんじゃないかなと思うので、あの力強い球と、あとはですねスライダー、カーブなんかもそうですけど、変化球の曲がりがいいですね。スピンがかかりやすい。こういうひじの使い方を今後も注目してみてほしいなと思っています。 まあ今年は早川投手を楽天が(交渉権を)獲得したんですけど、今イーグルスが、則本、岸といったエース級のピッチャーがけがもあって、成績がちょっと伸び悩んでいることもあります。あと左の先発のパワーピッチャーが今欲しいなって思っているとこなんじゃないかな思うんですけども、そういう中ではこの早川投手が、本当にいいチームに入って、チームとしても一番必要なピッチャーが入ってくれたんじゃないか。来年は期待ですね、イーグルス。 驚いたのは、今年はないだろうと思ったんですけど、また石井一久GMが一発当てましたよね。石井一久GMは本当に運が強い。昔からそうですよ。やりましたね、彼は。