【広島】「ジャパニーズドリーム」育成ラミレス弾丸ライナー弾 前日指導新井監督「すごい打球」
新井打法でアピール弾。育成選手の広島モイセス・ラミレス内野手(22)が15日、秋季キャンプでの紅白戦で弾丸ライナーの2ランを放った。紅軍の「5番・三塁」で先発出場。7回無死一塁から今季4勝左腕玉村の内寄りの直球を完璧にとらえた。白球は左翼方向へ一直線。フェンスを大きく越え、芝生の上で弾んだ。会心の一打に「良かった。監督から言われたことを1試合目で出せたことがうれしい。いいアプローチで、ポイントも前で捉えることができた」と胸を張った。 前日に新井監督から約80分、マンツーマン指導を受けた。指摘された下半身の使い方、タイミングの取り方を変え、新フォーム初実戦で結果を残した。指導した新井監督も「すごい打球でしたね。あの弾道で楽々入るんですから、すごいパワーをしているなと。そんなに簡単に良くなるものではないけど、たいしたもの。すごいホームランだったと思います」と目を丸くした。 昨秋、練習生として来日したばかり。育成選手1年目の今季はけがもあり、ウエスタン・リーグ43試合で打率1割6分2厘、2本塁打、11打点に終わった。まだ打撃の基礎をつくる段階ではあるものの、大きな可能性を感じさせるアーチだった。 スイング量が増える今秋の広島キャンプで、ラミレスも日本人選手と同じフルメニューを消化する。「毎日、一生懸命練習をしている。日本でジャパニーズドリームつかみたい」。技術とともに自信もつき始めている。