反町隆史&杉野遥亮バディの“ある変化”に注目…今後の鍵を握る言葉とは? 『オクラ~迷宮入り事件捜査~』第2話考察レビュー
火9ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)が放送中だ。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、第2話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】反町隆史&杉野遥亮がカッコよすぎる…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』劇中カット一覧
いじめによる殺人事件が再浮上
お蔵入り事件を扱う部署、通称“オクラ”に新たなタレコミが舞い込む。 情報提供者は「わかきたか あおい」と名乗る人物。彼によると、2013年に橘東高校で起きた道尾忠司(浦上晟周)の死亡事件は、自殺ではなくいじめによる殺人だという。 当時、教育委員会はいじめとの因果関係を否定し、事件は自殺として処理された。しかし、タレコミが事実ならば、被害者を殺した犯人は捕まっていない。立派な“未解決事件”となる。 事件の担当者は、第1話の女子小学生殺人事件と同じく飛鷹千寿(反町隆史)だった。こうも飛鷹の事件ばかりが蒸し返されると、「今回も彼が捏造したのでは…?」と疑ってしまう。第2話にして、飛鷹を怪しい刑事としか見られなくなっているのだ。 オクラのメンバーである吉岡雷(前田旺志郎)は、被害者の道尾と同級生だった。道尾から声を掛けて少しずつ話すようになるが、いじめに関しては最後まで“傍観者”のまま。道尾が死んでしまったことで、吉岡は長く後悔の念にかられることになる。 さらに、吉岡がオクラに配属されたのは、この事件の情報のハッキングを試みたことが原因だった。何年経とうが、警察官になろうが、忘れられない。友達と言ってくれた道尾の思いを踏みにじった自分を許せない。吉岡にとって道尾の死は、身を深くえぐる一生モノの傷だったのだ。
オクラのメンバーにはある共通点が…?
不破利己(杉野遥亮)が「わかきたか あおい」は名前を並び替えた“アナグラム”と解明したことで、いじめの主犯格である追川孝晃(豊田裕大)が捜査線上に浮上。事件の隠ぺいに加担した人物も発覚し、ますます殺人への確信を深めていく。 それにともない、変化を見せたのが吉岡だ。事件が真相へと導かれていくうちに、彼の中にあった罪の意識やわだかまりも徐々に解けていくことになる。もしかすると「オクラ」は、メンバーの心の中にあり続ける事件を掘り起こし、解放していく物語でもあるのかもしれない。 そう考えたときに浮かんでくる1つの事件が、結城倫子(白石麻衣)の父・真一(平山祐介)が殉職した警察官連続殺人事件だ。 真一は、飛鷹の元相棒でもある。不破に「警察官らしからぬ行動は、真一の事件に起因しているのでは」と指摘されたことからみても、吉岡のように事件が飛鷹の中で大きな傷として残っているのは間違いなさそうだ。だとすると、オクラのメンバーには共通点があり、意味を持って集められたようにも思える。例えば、飛鷹、倫子、今回の吉岡のように、過去に大切な人を失っている者同士であるとか…。 飛鷹が度々口にする「正義」という言葉は、今後物語の大きな柱となってくるはずだ。