反町隆史&杉野遥亮バディの“ある変化”に注目…今後の鍵を握る言葉とは? 『オクラ~迷宮入り事件捜査~』第2話考察レビュー
新たなバディのカタチ
追川を殺人で逮捕しなかった捜査一課のエース・加勢英雄(中村俊介)、飛鷹の捏造を公権力の暴走だと非難する不破。そして、野放しにされた犯人を法の下に引きずり出す飛鷹。 誰が正しいとは言えないが、そのどれもが彼らなりの正義だということは伝わってくる。そんな3つの正義が絡み合う中、ジェネレーションギャップバディの飛鷹と不破が、新たに“不穏なバディ”へとアップデートを遂げる。 不破は飛鷹の正義に共鳴したのか、ともに犯人を罪と向き合わせ、骨の髄まで償わせると決意。止めるでもなく、引き離すでもなく、一緒に黒に染まっていく。 だが、飛鷹が自らの正義に背いたときは、容赦なく拳銃の引き金を引く。2人の関係性が、もう一段階濃いものになったことがはっきりと感じられた。 法の裁きを逃れた犯罪者に罪を償わせるという点は、『ジョーカー 許されざる捜査官』(2010年・フジテレビ系)を彷彿とさせる。 第3話では、オクラの一員である牧原祈里(青木さやか)に関する未解決事件に踏み込んでいく。新たなバディのカタチが出来上がったことで、ストーリーの印象もガラッと変わってくるだろう。今後の展開を大いに期待したい。 【著者プロフィール:西本沙織】 1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
西本沙織