7年前のiPhoneは今でも使える? カメラや通信速度は最新型に惨敗、LINEが使えない機種も…しかしいまだに“優位な点”も
iPhone16の顔認証より指紋認証の方が便利な場面も
もっとも最新モデルがすべての面で優れているわけではありません。なかでも評価が分かれるのは生体認証でしょう。 iPhone 16シリーズをはじめ現行のiPhoneのほとんどは生体認証として顔認証(Face ID)を搭載していますが、マスクをしているとうまく解除できない場合があるなど、万能とは言えません。その点、iPhone 6~8に搭載されている指紋認証(Touch ID)は、指さえ乗せれば画面を見つめることなく解除できるなど、使い勝手のよさを評価する声はいまなお多くあります。 また現行のiPhone 16では、音量ボタンの上にあるボタンが、ミュート以外にもさまざまな機能を割り付けられるアクションボタンに変更されているほか、右側面にはそれ以前のモデルになかったカメラ撮影用の専用ボタンも追加されています。うまく使えば便利なのですが、やや複雑化しているほか、ミュートボタンはスライド式からプッシュ式に改められたことで直感的に使いづらくなっており、必ずしもプラスとは言えません。 またiPhone 8以前のモデルが明確に有利な点として、ボディの軽さと薄さが挙げられます。iPhone 8は148g、iPhone 6に至っては129gしかないのに対し、現行のiPhone 16は170g、望遠レンズも搭載するiPhone 16 Proだと199gと、相当な差があります。重量差の違和感を感じずに済ませるのであれば、耐えられるのはiPhone 16がギリギリでしょう。
LINEが使えなかったり、下取り価格がガクンと下がるのも難点
一方のソフトウェアはどうでしょうか。iOSが動作している以上、使える機能はほとんど同じ……と勘違いしがちですが、iPhone 8が対応するのはiOS 16.7.10までで、iOS 17や18で追加された新機能は利用できません。同様に、iPhone 7およびiPhone 6sはiOS 15.8.3、iPhone 6に至ってはiOS 12.5.4で、サポートが打ち切られています。 最新のiOSが使えないことでネックとなる機能はいくつもありますが、なかでも今後を考えると重要なのが、パスワード関連の機能です。現行のiOS 18では、任意のパスワードマネージャを使ってのパスワードおよびパスキーの管理と自動入力が行えますが、iPhone 8以前では利用できません。パスキーの利用率はここ1~2年で大きく上がってきており、これらに対応しないことによって、今後使いづらく感じる機会は増えてくるはずです。 また使い勝手の部分では、ホーム画面でアイコンを詰めずに飛び石で配置できたり、個別のアプリをFace IDでロックできたりといった、最新のiOS 18で追加された便利機能も利用できません。またコントロールセンターも、iOS 18ではジャンル別に画面が分かれていたり、アイコンが色分けされるなどしてより見やすくなっていますが、これらもやはりiPhone 8以前では対象外です。 もっとも利用者にとっては、アプリのサポートのほうがクリティカルな問題と言えるかもしれません。古いiOSのサポートを早めに打ち切ることの多いLINEなど一部のアプリは、すでにiPhone 7以前ではサポートが終了しており、iPhone 8も崖っぷちの状況にあります。主要なアプリが使えなくなると手放す人が増え、同時に中古品としてのニーズも低下するため、下取り価格も雀の涙となってしまいます。早めに手を打ったほうが得策でしょう。
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