「スピードには疑いの余地はないが…」レッドブル重鎮も角田裕毅の“未熟さ”を指摘 ローソン決定の理由には「成長の可能性が最も期待できる」
オフシーズンを迎えたF1では来季に向け、レッドブルのセルジオ・ペレスが成績不振によりシートを失い、姉妹チームであるRBからリアム・ローソンが昇格しその座に就くこととなった。 【動画】角田裕毅が果敢なアタックで9位浮上&ローソンがスピンでコースアウトしたシーンを見る 一方、角田裕毅はトップチーム入りが期待されたものの実現とならず、来季も引き続き、RBから名称変更となるレーシング・ブルズのステアリングを握る。今季終盤から、レッドブルのテスト参加が決定するなど、昇格の可能性も高まったかに思えた角田だったが、グループ首脳陣は22歳抜擢という決断を下している。 今回の決定に関与した1人である、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問のコメントを、英メディア『F1 OVERSTEER』が現地時間12月23日(日本時間24日)配信のトピックで紹介。その中では、現地インタビューでマルコ氏がローソン起用について語った、以下の様な言葉が並んでいる。 「精神的な強さにおいて、ローソンはマックス(フェルスタッペン)の隣でやっていける可能性が最も高い。現状では誰もマックスには勝てないけれどね。さらに、グランプリでの経験が限られている分、彼には今後の成長の可能性が最も期待できる」 ローソンに高い評価を送っている一方で、もう1人の候補だった角田に対してマルコ氏は、「この決定は間違いなく彼にとって失望だっただろう」と述べている他、「彼のスピードには疑いの余地がないが、一定の安定感に欠けている。また、彼は非常に感情的なドライバーだ」として、スキルや精神面での不安定さを指摘している。 グループの重鎮によるコメントを伝えるとともに同メディアは、新たなラインナップとなったレッドブルの来季を展望。「ローソンは、2025年にレッドブルでレースをするために、ツノダとの競争に勝ったが、彼に対する期待はこれからさらに高まるだろう」と綴りながら、「チームのナンバーワンドライバーはフェルスタッペンだが、ローソンはフェルスタッペンをサポートするために、今年ペレスが果たした役割以上の働きができることを証明しなければならない」と主張している。 ローソン、角田、両ドライバーを比較した上でのレッドブル首脳陣による今回の決断。この選択が来季、それぞれのチーム、ドライバーにとってどのような結果をもたらすのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】
- 「マックスと似たスタイルで運転する」ホーナー代表がローソン起用に踏み切った根拠を”力説“ 王者と組む重圧にも屈しないと太鼓判「適性がある」
- 「自分の将来を確保する必要がある」英メディアが角田裕毅に移籍のススメ これまでのレッドブルの対応には「疑問が残る」
- 2026年は”浪人生活“の可能性も ホーナー発言で窮地に立つ角田裕毅が「F1戦線」に生き残る方法は?
- 角田裕毅ではなく、なぜローソン? レッドブルの選択に独記者も疑問符「ツノダは本当のチャンスを一度も与えられなかった」
- 「ユウキは本当に気の毒だ」ローソンのレッドブル昇格報道に英識者が憤り 角田裕毅を起用して「うまくいかなければリアム昇格もできた」とも