高潮の被害受けやすい広島市中心部 平和公園と原爆ドームそばの元安川・本川 高潮対策の手法を専門家が検討 初会合
中国放送
広島市の平和公園や原爆ドームのそばを流れる元安川と本川の高潮対策の進め方を議論するため、専門家による検討委員会の初会合が開かれました。 【写真を見る】高潮の被害受けやすい広島市中心部 平和公園と原爆ドームそばの元安川・本川 高潮対策の手法を専門家が検討 初会合 委員会は、中国地方整備局太田川河川事務所が、元安川と本川の高潮対策を進めるにあたり、景観や観光面への影響に配慮するため、学識経験者から意見を聞こうと開いたものです。 高潮対策を計画しているのは、平和公園や世界遺産の原爆ドームがある広島市中区のエリアです。 元安川と本川沿いでは、最大で2メートル程度のかさ上げが必要ということで、盛り土やコンクリートの堤防を検討することになります。 ▽原爆ドーム周辺は観光客が多く、景観への配慮が必要となることや、▽慰霊碑や樹木が多いことなどが課題としてあげられました。 委員からは「当時の船着き場=雁木(がんぎ)を残すべき」だとか、「護岸の形態だけでなく、公園全体をどう考えるかという問題で、広島市など関係者と広く協議する必要がある」といった意見が出ました。 平和公園周辺の高潮対策検討委員会(東京工業大学名誉教授)中村良夫 委員長 「今のような問題を広く全部解決しようと思ったら、広島市と手を組む以外にないとわたしは思います。市と国が一緒にやってほしい、市民がぜひ後押ししてほしいと思います」 委員会は今後あと3回開かれ、市民の意見も募集して、来年秋ごろに具体的な整備方法について、提言をまとめるということです。
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