後輩にご馳走、暇潰しのパチンコで散財…募る後悔 Jリーガーが遂げた異色の転身【インタビュー】
「引退したときに次の仕事を探すためのキッカケになったり、余裕になったりする」
「選手時代にある程度ちゃんと資産形成をできれば、引退したときに次の仕事を探すためのキッカケになったり、余裕になったりする。でも、実際のところ、あまりお金のことも、仕事のことも考えていない選手が多いんです。急に現役が終わった、クビを切られるってなったときに『どうしよう』ってなる。やりたいのであれば良いですが、仕事しないといけないから、とりあえずスクールの指導者になる、みたいな人もいます。そうしたセカンドキャリアのところでも問題がある、そういうところを変えたいなって思いました」 働いていると苦労も多い。特に“お金”に対して持たれるネガティブなイメージを痛感する。「日本は人々がお金に対して持つイメージが良くないですよね。保険っていうとなにか胡散臭いとか騙されそうみたいなイメージがあるかもしれないですね。僕が現役でいた頃より、選手たちにも知識はついてきているとは思いますけど、それでもお金の話って怪しい、怖いみたいなイメージがあるので、それがもったいないなって思います」。そのイメージを変えられるように、丁寧に、親身になって話をしている。 「僕もなぜ資産形成をやらないといけないのかって、現役時代は理解していませんでした。ただ、今後は年金がなくなるかもしれない。物価は上がっているのに銀行の金利は0.02%くらい。0.02%で運用しても、物価上昇に勝てず、資産的には減っていっているということ。昔はそれこそ年利8%みたいな銀行もありましたけど、時代は変わっている。その時代に適用しないといけないとなると、資産形成は絶対にすべきだと思います」 引退して約2年が経ち、徐々にクライアントも増えてきた。「楽しくなっていますし、やりがいも感じています。最近は一般の方に話をさせてもらうことも増えてきました。『相談させてもらって良かったです』と言ってもらえることにやりがい、嬉しいな、もっとやろうって思えます」。現役時代とはまた違ったやりがいを強く感じながら、日々を送っているという。次回は思い切って飛び出したからこそ感じるセカンドキャリアの可能性についても語ってもらう。
福谷佑介 / Yusuke Fukutani