南海トラフだけじゃない「京都」に潜む大地震のリスク『花折断層』とは?最大震度7・負傷者最大6万人以上か 専門家は“京都らしい街並み”のリスクを指摘
「防災への第一歩は知ること」街歩きツアーで花折断層を紹介
「知ることが備えにつながるのではないか」。そんな思いから、花折断層を紹介する街歩きツアーを催す男性もいます。気象予報士の資格を持つ吉村晋弥さんは、東日本大震災の被災地を目の当たりにし、「防災への第一歩は知ること」だと、13年前からツアーを始めました。ツアーでは、観光客や地元の人たちにも親しみのある左京区の吉田山が、過去の花折断層の活動によって隆起してできた山だという知られざるエピソードの紹介もされます。 一方、吉村さんはこうしたツアーを通じて、“ある変化”を感じています。定期的に開催してきたこのツアーですが、これまでは地元の人よりも、観光客の参加が多かったといいます。しかし、能登半島での地震以降、京都府民らの参加が増えたというのです。 (京都市民)「(断層が)動いたときのエネルギーってものすごいんだなって純粋に思えたので、ちょっと危機感が高まりました」 (京都市民)「やっぱり他人事のように離れていると思ってしまうんやけれども、私たちも直面した時に備えて注意しないとダメなことってたくさんあるので」 (吉村晋弥さん)「花折断層という名前はご存知の方が多いと思うんですけど、実際どこを走っているとか、どんな性質の断層なのかとかまで詳しく知っている人は多くはないんじゃないかなと思っています。まずは知ってもらって、断層が身近にあるということを感じていただけることで、防災や減災の第一歩になるんじゃないかなと」 大きな被害が想定される花折断層。いつか来るその日のために、一人ひとりが備えを進める必要があります。 (2024年9月3日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)