「モテすぎて坊主にした」SNSで話題の女性。「無駄に性愛を向けられることは9割減りました」
「自分が性産業で働けないように」自戒で坊主に
「1つはブリーチのしすぎで頭皮のフケが悪化したので、いったん毛髪をリセットしたかったから。そしてもう1つは、『自分が性産業で働けないようにするため』でした。 というのも、実は私が坊主にした2年前は、ちょうどメンタルと体調の両面で辛くなって大学も辞めてしまった時期で、不安定な気持ちを抱えていました。その結果、安易ながらも『女としての肉体があるなら、稼げそうだし性産業をしてみよう』と考えるようになりました」 しかし、友人に「性産業で働こうと思っている」と伝えたところ、全力で止められたという。 「『簡単なノリで始めるべき仕事とは思えない。精神面体力面が追いつかなくて学問から離れたのに、性産業にならできると安易に思ってるの?稼げそうってだけでその仕事につくのは、働いてる人たちにも失礼だよ』とたしなめてくれました。 深く納得したと同時に、そんな舐めた気持ちがあることがヤバいなと感じ、二度とそんな安易な考えに至らないよう、自戒のために坊主にしようと決めたんです」
坊主になっても魅力は変わらない
複数の理由に後押しされたとはいえ、女性が坊主にするという行為に抵抗感はなかったのか。 「あまりなかったですね。大学時代は哲学専攻で美学を学ぶ機会があり、本当の美の基準は社会の流れでコロコロと変化する“流行”のようなものではなく、『生きとし生ける命の輝きすべて美しい』という考えに行き着いていたんです。 それなら、坊主にしたら私の恋愛市場、性産業市場での価値は下がるかもしれないけど、私自身の魅力には影響はないはずと捉えていたので、怖さはなかったです。 たぶん、前髪だけを残し後頭部の髪の毛をすべて剃ってほしいとオーダーされた美容師さんのほうがよっぽど怖かったと思いますよ(笑)。実際にこの髪型にしてからは無駄に性愛を向けられることは9割は減りました。今後もしばらくは坊主を続けようかなと」
「夜更かし」きっかけで男女の論争が激化
複合的な理由から坊主にし、その髪型の生活に満足しているというChipicoさん。だが、番組放送後、SNSでは彼女の本意ではない方向に論争が広がっていってしまった。 「そのことを友人に教えてもらい、自分の考えをきちんと伝える場が求めて私もXアカウントをつかって考えを主張してみたんです。 まず、『坊主だと髪の毛のおしゃれができなくてかわいそう』という声がありましたが、私は自分の意思で選んで坊主にしているうえ、いまの坊主の自分は最高に美しいと自負しているので余計なお世話かなと。 また、私と違い、自分の選択ができないまま、スキンヘッドや坊主ヘアになる方も多くいます。脱毛症、抜毛症の方などが該当するでしょう。坊主頭必須の運動部員の生徒さんもそうですかね。彼ら彼女らもかわいそうだなんて、私なら言えません。坊主かっこいいんで。 一方で、『男性に性欲をコントロールしろ』という発言は、あとから考え直すと『女性は生理があるんだから全員ピルを飲め』というのと同じくらいひどい発言だったと反省しています。それに、世のすべての男性が女性を見境なく口説こうとしているわけがないのに、『男性』と大きな主語でくくってしまったことも謝罪したかった」