定年後「月収20万円」で再雇用の誘いを受けました。収入が現在の「半分」になってしまうのですが、「再就職」より良いでしょうか? 新しい仕事を探すのも億劫です…
「定年後の生活費が心配だけど、再雇用の条件が厳しい」「新しい仕事を探すのは大変だし、収入が減るのも不安」。こんな悩みを抱えている人も少なくないように、定年を迎えた後の生活設計は誰にとっても大きな課題といえます。再雇用の条件が厳しい場合、収入が大幅に減少することが予想されますが、新しい仕事を探すのも億劫という人もいるでしょう。 この記事では、再雇用のメリット・デメリットや、給与が大きく減った際に受け取れる高年齢雇用継続給付金について詳しく解説します。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
定年後再雇用のメリット
経済的な安定や社会への貢献などを求め、定年退職後も就業する人は増加の一途をたどっています。定年後、引き続き同じ会社で働く「再雇用」というキャリアを選択する人も少なくありませんが、そこにはメリット・デメリットが存在するようです。まずは定年後再雇用のメリットから見ていきましょう。 1. 年金支給までの無収入を避けられる 厚生労働省の「就労条件総合調査結果の概況」によると、定年制を設ける企業のうち「60歳」で定年を迎える企業の全体平均は7割を超えます。一方で年金の支給開始は原則65歳からです。再雇用制度を利用すれば、この5年間の無収入期間を埋めることができ、生活費への不安も軽減することができます。 2. 慣れた職場で働き続けられる 新しい職場に適応するのは大変ですが、再雇用であれば慣れた環境で働き続けることができます。仕事のストレスを軽減し、安心感を得ることができるでしょう。 3. 就職活動を避けられる 定年後に新しい仕事を探すのは、現役時代に比べて容易ではありません。再雇用制度を利用することで就職活動を避けるというメリットがあります。 4. 精神的な安定 仕事を続けることで社会との接点を保ち、孤立感を防ぐことができます。
定年後再雇用のデメリット
続いて、定年後再雇用のデメリットは以下の3点です。 1.賃金の低下 再雇用される際、賃金が低下することがあります。60歳時点の賃金は70%程度まで低下するケースが多く、現役時代と同水準のライフスタイルを続ければ、生活費を賄うのが難しくなる可能性があります。 2.年金の減額 厚生年金に加入しながら年金を受け取る場合、年金の一部または全部が減額される在職老齢年金制度があります。減額される金額は、年金額や給与などの額によって異なります。 3.雇用条件や仕事内容の変更 再雇用されても、定年前と同じ立場や業務で働けるとは限りません。部下が上司になったり、適性に合わない業務に配属されたりする可能性があります。