膝の痛みに効果的!新しい再生医療「PRP療法」 治療費は?効果が出るまでの時間は?専門医が解説
毎週木曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、多治見スマートクリニック整形外科専門医の福田誠先生が健康的な膝についての情報を紹介しています。6月6日の放送では、膝関節の新しい再生医療「PRP療法」について詳しく紹介しました。 【動画】負担をかけず膝を鍛える!大腿四頭筋を鍛える1分間トレーニングはこちらから【2分37秒~】
PRP療法とは
PRP(Platelet Rich Plasma)療法は、血液の中にある血小板を利用した再生医療です。 血液の中にある人間の治る力を濃縮し膝の中に注入することで、これまで治りにくいとされていた膝軟骨や半月板、靱帯の老化を予防したり、自然治癒を促進することが期待されている新しい再生医療のひとつです。 PRP療法は自分の血液の中にある成分を使って膝に注射するため、他人の血液や薬剤を使わない分副作用などが少なく、安全性が高いのがメリットのひとつ。また、細胞を元気にしたり血流を良くしたりする成分が豊富に含まれています。 最近では膝以外にも、胎盤の機能が低下した高齢の妊婦にPRP療法を使い、胎盤を元気にする治療も行われているとのこと。特に妊娠をすると、胎児への影響を考慮して多くの薬剤が使いにくくなりますが、その中でもPRPは妊婦にも使用できるほど、副作用が少ない治療です。
プロスポーツでも民間でも
多くのプロスポーツ選手も治療を受けているというPRP。五輪の世界でも多用されています。 薬剤を使うドーピングが問題になりがちな五輪。風邪薬だと思っていたけどそこに禁止されている物質が含まれていたなど、図らずしてドーピングしていたケースが毎回問題になります。そのため、薬剤を使わないPRPはドーピングの疑いにならない治療として重宝されているということです。 プロの世界だけではなく、民間医療でもPRP療法は取り入れられています。 多治見スマートクリニックでは、膝の軟骨がすり減る変形性膝関節症の進行を予防したり、半月板や軟骨が傷んでしまった患者に対して使用。半年に1回ほど定期的に投与することが変形性膝関節症には良いとされています。