北条政子も食べたといわれるそば粉を使って〝きじま流・簡単レシピ〟でガレット作りに挑戦!
誰もが毎日元気に過ごすために欠かせないことのひとつが、食事! それは今も昔も変わらない生きていくための大切な習慣です。「偉人たちが食べていたご飯を食べてみたいけど、昔のままの作り方でもおいしいのかな……」そんな不安を解決してくれるのが人気料理研究家のきじまりゅうたさん! 令和版にアレンジした栄養満点&映える『偉人メシ』に、親子でチャレンジしてみては? 歴史人Kidsのみなさん、こんにちは、料理研究家のきじまりゅうたです! 古(いにしえ)の人たちの料理を通して当時の暮らしや歴史に触れるこの企画、今回もいっしょに偉人たちに思いを馳(は)せながら、親子でおいしい料理作りに挑戦していきましょう! ■オシャレで美味しいガレットでおもてなし 昨年放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で小池栄子さんが演じた魅力的なキャラクターによって再び注目を集めることになった北条政子。家や地位を守るために身内を殺め、兵をあげたことから、冷酷な悪女とみる向きもありますが、果たしてそうなのでしょうか。 頼朝亡き後、彼の作った鎌倉幕府を必死に守ろうとしたのは、やはり頼朝への思慕(恋しく思うこと)の深さの表れともいえるのではないでしょうか。政子の気性の激しさもまた、愛情の深さゆえのことだったのかもしれません。 今回は、そんな彼女の大好物だったというそば粉を使って、現代の女性たちに大人気の料理「ガレット」(フランス発祥のそば粉で作るクレープ)をふるまい、政子を癒やしたいと思います。 材料を休ませる(しばらく置く、または冷蔵すること)のに1時間ほどかかりますが、その後の作り方はとてもシンプルで、手軽に楽しむことができます。 簡単なのに本格的、そして何より美味しい! 休日のブランチに葉野菜で彩りを添えて、ぜひご家族でお試しください! ■そば粉のガレット 【材料】 卵:2個 ハム:4枚 ピザ用チーズ:40g ベビーリーフ:適量 オリーブオイル:大さじ1 [A] そば粉:75g 水:150ml 塩:小さじ1/4 [B] 味噌:大さじ3 メープルシロップ:大さじ2 【作り方】 (1)[A]を混ぜて冷蔵庫で1時間ほど休ませておく。 (2)[B]を煮詰めて味噌ダレを作る。 (3)フライパンにオイル:大さじ1/2を引いて火にかける。 タネの半量を注ぎ、お玉の背で丸く広げる。 (4)味噌ダレ:適量をかけ、ハムを乗せ、中央に卵を割り入れてチーズを散らす。 卵の白身をつついて広げ、フタをして3分ほど蒸し焼きにする。 (5)卵が半熟状になったら四隅を折りたたむ。 器に盛り、ベビーリーフを添えれば、完成! 「歴史人」2022年11月号より 監修/永山久夫 ながやま ひさお/1932年福島県生まれ。食文化史研究家。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究も行う。新聞や雑誌、テレビなどでも活躍中。 料理監修/きじまりゅうた きじま りゅうた/1981年東京都生まれ。料理研究家一家の三代目。男性のリアルな視点から家庭料理を提案している。NHK「きじまりゅうたの小腹すいてませんか?」を始め、 テレビや雑誌等を中心に活躍中。
きじまりゅうた