木材柱と梁を強力接合…前田建設と帝人、新工法で実現すること
前田建設工業と帝人はプレストレスト・コンクリート(PC)技術を活用し、木造の柱と梁(はり)を強力に接合する工法を開発した。柱と梁が一体化した木造ラーメン構造にプレストレス(圧縮力)を導入し、接合部の耐力や剛性を高めることで建物内部の大空間を実現する。日本建築センター(BCJ)の評定も取得した。 開発した工法は柱と梁の間に接合用の金物を配置し、プレストレス技術を用いて柱、接合金物、梁を一体化させる。従来の木造建築に比べて柱梁接合部の耐力が向上し、鉄骨造と同等の靱性を実現した。さらに従来の木造ラーメン構造と比べ使用する木材の断面積を35%小さくできる。 前田建設工業が持つ壁が少ない木造建築の実績と、帝人が開発した高機能繊維強化集成材「LIVELY WOOD(ライブリーウッド)」の知見を合わせて工法の共同開発に至った。