「流しそうめん」ならぬ「流しさくらんぼ」山形県で開催中
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さくらんぼの生産量日本一を誇る山形県で20日から、「日本一さくらんぼ祭り」が開かれている。山形市中心部の会場では、巨大な流しそうめんの竹筒に高級さくらんぼ「佐藤錦」を流す「流しさくらんぼ」が行われた。
竹筒は全長30メートル。会場スタッフが水を流した竹筒に次々さくらんぼを流していくと、来場者は夢中になって箸でさくらんぼを取っていた。市内から参加した加藤瑠希亜君(5つ)は、「さくらんぼを取るのが楽しかった」と大好物のさくらんぼを美味しそうに頬張っていた。 流されるさくらんぼは、この日の朝採れたばかりの新鮮な「佐藤錦」。21日に流す分を合わせると約58キロにのぼり、市場価格では約30万円相当という。
「流しさくらんぼ」が始まったのは2013年。東日本大震災後の風評被害で落ち込んでいた観光客を呼び戻そうと2012年始まった「日本一さくらんぼ祭り」の名物イベントとして、3年連続で開かれている。当初は10メートルだった竹筒を昨年から3倍の長さに拡大し、「日本一の流しさくらんぼ」を自称している。県観光交流課の鈴木孝雄観光振興専門員は「山形のさくらんぼのおいしさを知ってもらうため、県外の人にも地元の人にもいいものをふるまいたい」と話した。 「日本一さくらんぼ祭り」は21日まで山形市の七日町大通りで開かれている。流しさくらんぼのほか、「さくらんぼ種飛ばしニコニコ相性コンテスト」や、「山形のさくらんぼすこだま振る舞い」などさくらんぼのイベントが盛りだくさん。参加無料。 (安藤歩美・中野宏一/THE EAST TIMES)