<内山昂輝×下野紘>「ヒロアカ」7期は俺たち“勝ち確”!? 敵<ヴィラン>演じる醍醐味 出会った頃は「おじいちゃん」?
内山さん 人でしたね(笑い)。
下野さん あとは、元々そうでしたけど、キャラクターや作品に対して、ものすごくしっかり取り組む。あまり激しく表に感情を出すわけではないけれど、キャラクターに対する熱い思いがすごくある。予習、復習をして、熱意を持ってキャラクターに向き合っているんだなというのを現場で思いっきり出してくるなという印象ですね。せりふの一つ一つに対しても、「このキャラクターはこうだから、こうなんじゃないですか?」という思いを自分の中でしっかり持っていて、すごい役者だなと思いますね。
--内山さん自身も、下野さんが言うように変わってきた部分があると感じていますか。
内山さん あると思いますね。自分自身の変化もあると思いますし、仕事の取り組み方に関しても、前よりもコミュニケーションを重要視するようになったというか。言われた通りにやるだけじゃなくて、時には自分からも提案してみるとか、やり方が変わってきたと思います。
--内山さんから見た下野さんの役者としての魅力は?
内山さん たくさんあると思うんですけど、僕が10代後半に初めて出会った頃のイメージは、下野さんといえばキーが高いところがすごくきれいに出て、魅力的な方だという印象だったんです。最近は、荼毘を演じてらっしゃるところをよく見ているからかもしれませんが、よりトーンを低くしたり、太く出したり、発声の面において、いろいろな変化を如実に感じるんです。それがスタイルの変化なのか、引き出しを増やされたのか。これまで隠していたんですか? 新たに作り出した?
下野さん 違うよ(笑い)。違うけども、何だろう、改めてこの褒め合っている感じが、ちょっとしんどい……(笑い)。
内山さん そうですね(笑い)。もちろん下野さんは、今でも高めのキーはきれいに出ると思うんですけど、より幅広く表現されているのかなと思って。逆に僕は、高めのキーが出なくなっていったので。だから、例えば「ユニコーン」の初期を今再現するのは、すごく難しい。地声がそもそもだいぶ変わっているので。