2024年興収1位は『名探偵コナン』上位2作品が100億円超え【邦画興収年間ベストテン】
2位には、人気コミックの劇場版アニメ『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』がランクイン。原作でも人気のエピソード「烏野高校VS音駒高校」を描き出した同作。初日から3日間で動員152万9,000人、興収22億3,000万円とこちらも驚くべき数字を記録し、国内動員ランキングでも初登場1位をマーク。公開から間もない時点でリピーターの存在が確認されるなど、シリーズの人気の高さがうかがい知れた。そして翌週も1位を記録した後、3週目には2位にランクダウンとなったが、4週目には1位に返り咲き。その後も勢いは衰えることなく、16週連続でテン圏内をキープ(ただし18週目にテンに返り咲いている)。さらに8月18日には“もう一回がない全国一斉上映! 「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」ラストマッチ”と銘打ったイベント上映を実施し、再びテン入りを果たしたことも話題を集め、最終興収116億4,000万円を記録した。
人気シリーズ第4弾『キングダム 大将軍の帰還』は、80億3,000万円で3位にランクイン。7月12日に初日を迎えた同作は、初日3日間で動員106万5,000人、興収16億2,900万円を記録。夏興行をけん引した同作は、国内動員ランキングでは2週連続でナンバーワンを記録。10週連続でベストテン圏内にランクインした。第1作(最終興収57億3000億円)、第2作(最終興収51億6000万円)、第3作(最終興収56億円)と安定した強さを見せてきた同シリーズだが、第4作にしてシリーズ最高の80億円超えを達成している。
配給会社別に見ると、東宝が8本で相変わらずの強さを見せつけ(『キングダム 大将軍の帰還』はソニー・ピクチャーズとの共同配給)、同社の年間興収も、歴代最高となる910億円~920億円をたたき出す見込み。その他、松竹が2本という結果となった(『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』はバンダイナムコフィルムワークスとの共同配給)。興収40億円以上は9本、興収50億円以上は7本となった。