大阪府・吉村知事が定例会見3月25日(全文5完)五輪延期でも住民投票は延期しない
中長期のシミュレーション見直し予定は?
日本経済新聞:日経新聞の【ミナカミ 01:15:11】です。財政の病床の管理に関してはまだ不確定。 吉村:え? 財政? 日本経済新聞:病床の管理に関してはまだ不確定な点、あるかと思うんですけれども、中長期的な財政の試算の見直しというものを大阪市が出したわけですが、府として、そういう中長期のシミュレーションの見直しですとか、そのようなものがもし、予定があるか否かを教えてください。 吉村:今回の予算、これは成立をしましたんで、予算成立の前の資料としてあの資料は作ってますから、それをやり直すっていうもんではないんだろうと思ってます。ただ来年度、いわゆる令和2年度予算っていうのを編成していく上で、シミュレーションっていうのはだいたい秋か冬ぐらいに原案作っていくことになるんですけど、そこには影響、当然、盛り込んだものを作るということになるんだろうと思います。 経済影響もどれぐらい出てくるか分かりませんから、確実に経済への打撃は受けるし、税収の減っていうのは生じると思いますけど、それがどのぐらいか分からないので、財政シミュレーションを今の段階で、今のコロナの影響を踏まえて作り直すっていうのは、予算が成立してるっていうのもありますけど、来年度の予算、だから、来年の秋冬に次の年度予算を作るための、そこには当然、組み込んでいきますし、今年の、今年度の予算の執行っていうのは当然、税収が減るだろうっていうことを前提に、かなり厳しめの執行体制は取っていますけど、シミュレーション、なんの数字もないまま作れないですから、作るというのは考えてないです。 たぶん大阪市も財政シミュレーションで、今のコロナの影響がどれだけ出るか分からないから、そのコロナの影響を踏まえた財政シミュレーションは作ってないと思うんですけどね。作ってないでしょう? 男性:そうですね。作ってないですね。
様々な都道府県で税収減、経済減の影響は出る
吉村:だから、作れないと思います、今、物理的に。ただ、われわれも税収減になるのは分かってるので、やっぱり予算執行っていうのはかなり厳しく見ていかなきゃいけないし、その次の年度の予算っていうのはかなり厳しめに見ていかないといかんだろうなというのは、それはもう財政、財務部とも共通認識は持ってます。 ただ、これはおそらく大阪府とかだけじゃなくて、全国的にそうなるから、別に大阪府に限った話というよりは、愛知県も、東京都も、いろんなところの都道府県で、この税収減、経済減の影響は間違いなく出るので、むしろ国全体で僕は対策を考えるようになると思いますよ。自治体で勝手に考えてくれっていうことには、僕はならないと思います。何か、大阪府だけに特殊な事情で、大阪府の財政がぐっと悪くなったっていうのがあったら、国からしたらそれは、大阪府、頑張れってなるかもしれないですけど、これ、全国的な影響が出てるので、おそらく全国において、その次の予算どうするの、そのための国のバックアップシステムどうするのっていうのは、国においても議論されることだと思ってます。 われわれは現実の財布を預かる立場として、やっぱり今年の予算執行はかなり厳しくやって、執行は厳しく見ていくし、その次の予算立てもある一定、たぶん資産が示される、分かる資産が出てきますから、その資産に基づいて、厳しめの数字になってくるだろうなというふうに思います。ただ、それが、2025年都構想実現するっていってる、そこに何か、直接影響してくるもんではないだろうと思ってます。 司会:ほかにご質問よろしいでしょうか。それではこれで終了させていただきます。ありがとうございました。