友人から「投資信託よりETFの方が手数料も安いし、いいよ!」と勧められました。ETFって初めて聞きましたが、よい商品なのでしょうか?
これまで投資経験のないAさん。最近経済ニュースで「株価が高い」や「NISA口座が増えている」などの情報を得て、投資経験のある友人に投資を始めたいと相談したところ、ETFという商品がいいのではないかと言われました。 株式や個人向け国債、投資信託といった商品の名前は聞いたことがあったAさんですが、友人が言うETFについての知識がありませんでした。実際に、ETFはどのような商品でどのような特徴があるのか見ていきます。
ETFとは
ETFとは、“Exchange Traded Funds”の頭文字を取ったものです。証券取引所のような金融商品取引所に上場している投資信託で、株価指数等に連動して運用する商品です。 ETFの代表的な商品として、「東証株価指数(TOPIX)」に連動するETFがあります。TOPIXは、東京証券取引所に上場する銘柄を対象として算出・公表されている株価指数東証部の全銘柄の動きを反映した株価指数のことです。 これに連動するETFは、TOPIXの値動きとほぼ同じ値動きをするように運用される、つまり上場する銘柄すべてに投資しているのとほぼ同じ効果が出ます。
投資信託との違いは? ETFのメリットは?
ETFと一般的な投資信託との違いを表にすると、以下のようになります。
(日本取引所グループのホームページを参考に筆者作成) ETFのメリットは上表のとおりですが、まずに信託報酬が比較的低いということです。投資信託の場合、信託報酬を分け合うのは運用会社、受託会社、販売会社ですが、ETFの場合は運用会社と受託会社のみで分け合うのでその分低くなる傾向があります。また、インデックス運用なのでコストが少なくてすむというメリットもあります。 また、投資信託のように1日に1回しか価格が付くのではなく、刻々と価格が変化していくので、指値注文や信用取引が可能であるという特徴もあります。もちろん、ETFも投資信託の1つですので分配金が支払われます。