「ダメだったら終わりと思っている」覚悟の理由 大卒5年目捕手・石原貴規 努力の先に目指すもの 広島カープ
石原貴規 選手 「去年1年間、下の2軍でやったのが…、まるまるやって、ことしの入りにちょっとつながっているのかなと思います。1年間、試合に出なかったのが1年目以来だったので。1年目だと右も左もわからへん感じで、いっぱいいっぱいになるところはあると思うんですけど、去年、それだったので。一日一日、後悔がないようにと言ったらあれなんですけど、『あれ、やっとけばよかったな』っていうのがないようにと。持っている能力以上のものは出ないと思うので、それを最大限出せる準備をできればなと思っていました」 持っている能力以上のものは出ない―。試合の出場機会に恵まれずとも、腐ることなく、1軍出場への準備を続けた石原。ことし、1軍での出番が増えている要因は「コツコツやっていたのを新井監督や藤井ヘッドコーチが見てくれていた」と語りながらも、現状で満足しない “努力家” の一面も垣間見える。 石原貴規 選手 「でも、強みって言えるものはたぶん、ぼく的にはないと思うので。アツ(會澤翼)さんのリードだったりピッチャーとの信頼関係だったりっていうところはまだまだ自分にはない、もっとしていかないといけない部分だと思うので、いろいろ話もさせてもらうこともあるので、しっかり吸収していければなと思います」 1学年後輩の 坂倉将吾 については… 石原貴規 選手 「(坂倉選手は)ファーストを守ることもあるので、ふかんして見ることができているのかなって自分の中では思うので、ぼくにはない引き出しというか、『ここでそれ行くんや』っていう球のチョイスだったりっていうのもあるので、『前回、あいつ、こういう配球してたのをちょっとやってみよう』とかができれば、引き出しが増えるのかなとは思います」 謙虚で冷静な素顔の中にどん欲にあらゆるものを吸収しようとするひたむきさを持つ石原。ピッチャーはどう見ているのか。 広島カープ 栗林良吏 投手 「本当に守備全てにおいてすごく高いレベルだと思いますし、ストップも上手なので。自分はピッチャーで、特にフォークを投げるピッチャーなので、どこに投げても捕ってくれると思って投げられる。本当に信頼している」