「貯金が500万円以下の人とは結婚しない」と話す友人。500万円の貯金がある人なんて一握りだと思うのですが……。
結婚では、結婚式をはじめ、数多くの出費が発生します。そこで多くの貯金を求める方もいますが、実際に500万円以上貯金がある人は日本にどのくらいいるのでしょうか。そこで、日本の統計をもとに単身者の貯金額に関する情報をご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
500万円以上金融資産がある人の割合
金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査2022年」(単身世帯調査) 」によると、20~70代の2022年の金融資産の保有額の平均値は871万円でした。 ただし、この「平均値」の内訳を確認してみると、871万円を超えている方はあまり多くありません。少数の高額資産保有世帯によって平均値は大きく引き上がるため、統計上では「中央値」が用いられます。 今回の世論調査による結果では、金融資産保有額の「中央値」は100万円となりました。この「100万円」とは、保有世帯のちょうど半分の世帯が100万円よりも多くの金融資産を保有し、ちょうど半分の世帯が100万円よりも少ない金融資産を保有していることを表します。 ここまで差がある原因は今回の保有世帯1637世帯のうち、非保有世帯(0円とみなす)が863世帯あり、全体の8割弱が平均値よりも保有額が少ないからです。
20代・30代・40代の貯金状況
次に、単身世帯主が20代、30代、40代の場合のそれぞれの貯金額と金融資産額をご紹介します。20代の預貯金額(平均)は87万円、金融資産保有額(平均)176万円、中央値20万円でした。 また30代の預貯金額(平均)は218万円、金融資産保有額(平均)494万円、中央値75万円となっています。40代の預貯金額(平均)は250万円、金融資産保有額(平均)657万円、中央値53万円と上昇しているようにみえるものの、金融資産保有額(中央値)は減少します。そのため、すぐに使える預貯金の平均値も500万円とは大きく離れています。 20代で500万円以上の金融資産保有がある人の割合は8.6%、30代は24.4%、40代は26%という結果になりました。この結果から年代が若いほど「貯金500万円」を超えている人の割合は低く、特に20代ではかなり少ないことが分かります。