理事長が逮捕されていた社会福祉法人かがやき福祉会(三重)が破産
社会福祉法人かがやき福祉会(TDB企業コード:902000686、資産の総額563万537円、三重県鈴鹿市国府町3894、理事長迫丸卓哉氏、従業員15名)は、3月28日に津地裁より破産手続き開始決定を受けた。 破産管財人には、室木徹亮弁護士(三重綜合法律事務所、津市丸之内養正町4-1、電話059-229-6660)が選任されている。財産状況報告集会の期日は7月10日午前10時15分。 当法人は、特別養護老人ホーム「かがやきの杜鈴鹿」の運営を目的に2010年(平成22年)7月に設立。老人ホームの運営を中核にデイサービス、短期入所、居宅介護支援事業などを手がけ、2016年3月期には年収入高約1億9400万円を計上していた。 しかし、コロナ禍の影響によって施設利用者の減少を余儀なくされ、赤字決算が続き2023年3月期の年収入高は約1億3900万円にまでダウン。損益面でも約2700万円の赤字計上を強いられ、債務超過額が拡大していた。 こうしたなか、昨年11月に別の社会福祉法人の業務上横領により理事長の迫丸卓哉氏が逮捕される事態となり対外信用が失墜。先行きの見通しが立たなくなり、事業継続を断念した。 負債は約4億9000万円の見込みだが、今後変動する可能性がある。