「無限邂逅メガロマリア メフィスト」レビュー
コトブキヤより展開されている「無限邂逅メガロマリア」シリーズより初の男性型アナザー(キャラクター)「メフィスト」がついに11月に発売。 【画像】悪魔的なデザインの「メフィスト」 「無限邂逅メガロマリア」は可動に特化した新素体「マリオネットスタイル」を基軸としたプラモデルシリーズで、「可動と演技性の追求」をテーマに素体の可動の広さやバトルなどのアグレッシブな動きから繊細で軽やかな動きと幅広い表現力、演技力が魅力となっている。第1弾の「プリンシパル」をはじめ、これまで女性型の素体が展開されてきた。 そして、初の男性型となる「メフィスト」が満を持して発売となった。イベントでの展示や10月12日から13日に開催された「全日本模型ホビーショー2024」でのコトブキヤブースにて試遊会も開かれた。 「メフィスト」の素体は全高約180mmと高身長で肩幅の広さなど力強い男性的な印象を受けるデザインとなっている。また、手足も「プリンシパル」などと比べると太くマッシブな意匠が感じられる。 今回は「メフィスト」の組み立て工程からポージングまでその魅力を紹介していく。 ■ パッケージ&ランナーを確認 「メフィスト」のパッケージは危うげな雰囲気を醸し出すイラストが描かれている。悪魔のような外見、暗い赤色を基調とした存在感あるデザインとなっている。 パッケージ裏にはポージング例とともにコトブキヤが展開する「創彩少女庭園」や「フレームアームズ・ガール」、「ヘキサギア」、「アルカナディア」のキャラクターとのサイズ比較も掲載されている。 続いて、ランナーを確認していこう。ランナーは全14枚と各種ハンドパーツを収録したランナー2つ、取扱説明書が封入されている。ランナーも「メフィスト」を印象付ける「ダークレッド」、「ブラック」、「クリアーレッド」、「ライトグレー」、「クリアーブルー(半透明)」、「ゴールド(半透明)」と色分けがされている。 取扱説明書には組み立て工程やカラーガイドのほか、「無限邂逅メガロマリア」の特徴であるミキシングプラン「リビルド」の解説も掲載されている。 中身を確認したところで、次は組み立て工程を紹介していく。 ■ クリアパーツの細かな色分け表現と緻密な可動機構 「メフィスト」の組み立ては、元となる素体を組み立てる。そこから頭部や胸部、肩のアーマーパーツなどのパーツを合わせて完成となる。 初めに頭部の組み立てから見ていこう。頭部にはマスク部分にライトグレー、目元はクリアーブルー(半透明)が使用されている。フェイス部分はシュッとした細面の印象となっており、目元も彫りのある凛々しい雰囲気となっている。 続いて胸部の組み立て。胸部は肩口の柔軟な可動を実現する細かなパーツ分けが施されている。そして、胸板パーツや脇、首など筋肉のような厚みのある造形となっている。 腹部と腰部の組み立てでは、左右の股関節の可動部を有しており、細かいパーツ分けが施されている。特に腹部は「そこが腹筋になるのか」と驚きつつも、前屈時に腹筋が“内部にうまる”ような動きとなり、柔軟な可動を見せてくれる。そして、くびれの表現やクリアパーツのアクセントでメリハリのあるデザインとなっている。 次は腕部の組み立て。リストジョイントはシンプルな一軸のものと「無限邂逅メガロマリア」の特徴である三連リストジョイントがあり、こちらは大まかにランナーから切り離して合わせることで一括で組み立てることができる。手首パーツも左右で7セットある。 腕部は肘関節や肩関節をはじめ、太めに設計されている。また、二の腕のモールドや前腕の色分けなども細かく表現されている。膝部分は大腿部と下腿部を繋ぎ、屈伸運動を表現する可動を備えつつ、膝アーマーの独立可動も備えており、ポーズの見栄えの際に調整ができる仕様となっている。 また、足先も大きめに設計され、親指の造形も入っている。 脚部がパーツ点数が多く、可動機構はもちろん色分けも細かくされている。特に脛部分のクリアーレッドの色分けやがっしりとした足の造形表現が光る ここまで組み立てたパーツを組み合わせることで「メフィスト」の素体が完成する。高身長でスマートながら、筋肉質な雰囲気のあるデザインとなっている。そのほか、シンプルな手首や太もも部パーツ、一体化された臀部パーツ、ジョイント部を備えた腰部パーツがある。 ここから「メフィスト」のアーマーパーツを組み立てていく。アーマーは頭部、胸部、腰部、肩部を組み立てていく。 頭部アーマーはクリアパーツで表現された角や兜となっている。その中で額部分のクリアパーツは非常に小さいパーツとなっており、組み立ての際は一度ランナーに合わせた状態からはめ込み箇所に接着剤を使用してはめ込むのが推奨されている。 これによって角から目元まで伸びるライン箇所の色分けが実現している。 次は胸部、腰部アーマーの組み立て。胸部はクリアパーツにブラックのパーツをかぶせる形で組み立てる。そして、腰部アーマーは軸部分にブラックのパーツを挟み込んで組み立て。 肩部アーマーはブラックのパーツの内側にクリアパーツをはめ込む形で組み立て。取り付けの際はクリアパーツを腕部に通してから、ブラックのアーマーを被せるようにする。 各部のアーマーの組み立てができたところで、素体に装着していくことで「メフィスト」が完成する。 組み立てが完了したところで、次のページでは「メフィスト」を詳しく見ていこう。 (C) KOTOBUKIYA ※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。
HOBBY Watch,吉田航平