定年退職後の父は1日中テレビを見ていますが、退屈そうなので熱中できる趣味を見つけてほしいです。テレビにかかる電気代を趣味に使えばと促したいので、1ヶ月の費用を教えてください。
「退職後はゆっくり過ごしたい」と思っていたはずが、気づけば1日中テレビ漬けの生活に…。そんな生活が健康に思わぬ悪影響を及ぼす恐れがあることをご存じでしょうか? この記事では、長時間のテレビ視聴にかかる電気代や健康リスクを詳しく解説し、さらに退職後の趣味を見つける方法もご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
1日8時間テレビを視聴すると1ヶ月で電気代はいくらかかる?
テレビの消費電力は、ディスプレイの種類(液晶、有機EL)や画面サイズ、明るさによって異なります。ここでは、パナソニックの4K液晶テレビ55V型「TH-55MX800」を例に、1日8時間視聴した場合の電気代を計算してみます。 テレビを1時間視聴した際の電気代は、下記の計算式で求められます。 電気代(1時間) = 消費電力(kW)× 電気料金単価(円) 0.19kW × 8時間 × 30日 × 31円/kWh = 1413.6円 よって、1ヶ月の電気代は約1410円かかります。 また、有機ELテレビは液晶テレビよりも消費電力が多いため、電気代がより高くなります。 上記の計算式に当てはめると、4K有機ELテレビ55V型「TH-55MZ2500」の場合、1ヶ月の電気代は約3380円になります。テレビの電気代は、画面サイズが大きいほど消費電力が増え、高くなります。 ※ 電気料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
1日中テレビを見て暮らす場合の健康リスク
定年退職後、自由な時間が増えたことでテレビを見る時間が長くなる方は少なくありません。しかし、世界有数の学会であるAHA(米国心臓協会)の研究では、1日中テレビを見て過ごすことは、健康面でさまざまなリスクをもたらす恐れがあると指摘されています。 ① テレビ視聴と健康リスクの関係 研究によると、長時間のテレビ視聴は心臓の健康や寿命に悪影響を与える可能性があることが示されました。この研究では、3592人のアメリカ人成人を対象に、テレビ視聴時間と心疾患の発症や予後の関係を調査しています。 研究結果によると、1日4時間以上テレビを視聴する人は、2時間未満の人と比較して、死亡または心血管の病気が発生する可能性が49%も高いことが判明しました。 また、長時間テレビ視聴している人の特徴は下記の通りでした。 ● 非活動的な生活 ● 過体重 ● 喫煙習慣 ● 大量飲酒 ● 不健康な食生活 ● 高血圧の傾向 ② 健康リスクの要因 長時間のテレビ視聴が健康に悪影響を与える要因として、以下が考えられます。 ● 運動不足 ● 睡眠不足 ● 間食による肥満 ● 不健康な生活習慣 テレビ視聴時間が長くなることで、適度な運動をする時間が減少し、心疾患のリスクが高まる可能性があります。また、長時間のテレビ視聴に伴う間食や、夜更かしによる睡眠不足が、体重増加や他の健康リスクを引き起こす恐れがあります。