南北米大陸を跨ぐCOPANI=あなたの国の日系社会教えて(5)=ペルー、若者から高齢者まで支える
「ペルー日系人協会(APJ)は財政も、若者の参加率も好調です」と2020年に同協会会長を務めた保坂ノルベルトさん(49歳・3世)は話す。APJは、セントロペルー日系病院とともに運営されていることから財政は安定的で、日本文化に関するイベント開催や、高齢者向け学習活動「神内プログラム」や外出サポート事業、若者向け奨学金事業などを行っている。奨学金事業では経済的に余裕の無い若者に大学進学や日本や他国への留学機会を与えており、ノルベルトさんは「将来的に奨学金制度をより拡大していきたい」と話す。 また、ペルーからは日系団体「AELU(Asociación Estadio La Unión)」のカオリ・ミヤハラ青年部長(28歳・4世)も参加した。 同青年部は創立43年目を迎え、普段は3歳~12歳の子供たちが参加する学校休暇中の文化、運動イベントの運営や、近隣国とのリーダーシップ育成プログラムの実施、ひな祭りなどの日本文化イベントの企画運営を行っている。 カオリさんは、同団体のバレーボールイベントなどに参加する内に日系社会にも関心を持つようになり、2018年には団体コーディネーターを務めるなど関係を深めていった。 COPANIに参加したことで「私たちももっと成長しようという意欲が湧き上がってきました」と語り、「今後、他国日系人との繋がりを強化して共に成長していけるようなコミュニティーにしていきたい」と意気込んだ。