「らき☆すた神輿」新調 連載20周年、ファン60人が担ぐ 「1回で終わるはずが、まさかここまで」と地元に感謝 見物客からフラッシュの雨
埼玉県久喜市などを舞台にした人気アニメ「らき☆すた」のキャラクターを描いた「らき☆すた神輿(みこし)」が新調され、28日に同市鷲宮地区で行われた夏祭り「八坂祭」でお披露目された。原作漫画の連載20周年を祝い、絵柄を全面リニューアル。全国から集まった約60人のファンが担ぎ、真夏の夜を盛り上げた。 バルサミコ酢で「成人」祝う 「らき☆すた」連載20年、聖地・鷲宮でファンら交流 原作者、声優らも出席
らき☆すた神輿には、作品に登場する約20キャラクターが描かれている。ファンが手がける絵柄は上段4面、中段4面の計8面。これまで上段と中段をそれぞれ2年置きに更新していたが、「連載20周年の節目にふさわしい神輿にしよう」と5月上旬から週末ごとに作業を進めていた。 同日午後7時ごろ、地元町会の提燈(ちょうちん)山車に先導されて出発。「こなた、こなた」「かがみ、かがみ」。キャラクター名をかけ声に夜の商店街を練り歩き、詰めかけた見物客からフラッシュの雨を浴びていた。 らき☆すた神輿は、久喜市に訪れるファンと地元の商店街や商工会が協力して2008年に製作。昔からのファンに加え、近年はコロナ禍に動画配信を通じて作品を知り、担ぎ手に志願する人も増えているという。 初めて担いだ横浜市の松木雅治さん(44)は「20年も連載が続いている作品はなかなかない。街にこれだけキャラがあふれ、根付いているのもすごい」と感心しきり。
ファンでつくる「らき☆すた神輿準備会」も10周年の節目を迎えた。代表理事を務めるさいたま市中央区の会社員大木敏久さん(45)は「1回で終わるはずだったらき☆すた神輿が、まさかここまで続くとは。受け入れてくれた地元の皆さんに感謝したい」と目を細めた。