愛媛の〝小さな〟タクシー会社の奇跡 X投稿が大反響「スマホ壊れた?」2日でフォロワー16人から2万人
見慣れないDM
ただし、社長との約束は「カメラ」。「社長、レンズもよろしくお願いしまぁぁぁぁす!」と頼んだものの、社長には「それは知らん」とかわされており、「自腹を切るしかないか…」と悩んでいた広報さん。レンズといえば、1本10万円するものも。 そこに、見慣れないDMが届きます。カメラのレンズなどの関連商品を扱っている会社の広報からでした。「同じ広報として、また同じカメラ好きとして何かお手伝いできないかと、弊社社長と相談し、美川タクシー様にレンズをご提供する許可をもらいました!」 広報さんは「本当にありがたい」と感動し、《広報は泣いております》と投稿しました。 カメラは、12日に無事、社長に買ってもらったそうです。
「いつかやると思っとった!」
10日朝まで16人だったフォロワーは、12日夕方時点で2万人となり、一気に「インフルエンサー」になった美川タクシー。 発端となった投稿は、9万いいねを超えています。 「びっくりです」「お恥ずかしい」と恐縮する広報さんの後ろで、坪内社長は「いつかやると思っとった!」とたたえます。坪内社長は広報さんにねぎらいの言葉をかけたうえで、「拡散して下さった皆様、ありがとうございます」と話しました。 創業者である会長にも「Xとは何か」から説明し、バズった意味を伝えたところ「よくやりました!」と褒められたそうです。 今回の反響は広報さんにとって「一生かけても返せないようなご協力を頂いた」経験でした。プレッシャーとともに、大きなモチベーションになり、背中を押してくれていると言います。 この感謝を、久万高原町の未来のためにつなげたいと意気込みます。 「過疎化待ったなしの小さな町です。魅力を発信して、少しでも興味が出た方に足を運んで頂けたらうれしいです。美川タクシーはおまけぐらいで(笑) 久万高原町全体を盛り上げたいです」