桐光学園、慶應義塾に5-1で準決勝進出も「まだまだ足りない」
6月9日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選2次予選の準々決勝が行われ、慶應義塾と対戦した桐光学園が5-1で勝利し準決勝に進出した。 【フォトギャラリー】慶應義塾 vs 桐光学園 【フォトギャラリー】慶應義塾 vs 桐光学園 前日の3回戦では、平塚学園を相手に!-0と苦しんだ桐光学園。「炎のように戦ってこい」と鈴木勝大監督から檄を入れられ送り出されたイレブンは、スタートから激しいプレスでボールを奪うと長短のパスを織り交ぜ慶應義塾ゴールを襲う。13分、右サイドのMF22萩原慶の折り返しをMF6湯藤翔太が豪快にゴールネットを揺らすと、32分にはセカンドボールを回収した萩原からの折り返しをFW9丸茂晴翔が素早い反転でDFを交わし追加点をあげ、前半を2点のリードで折り返す。 「相手は立ち上がりから向かってくる。大事なのは次の1点」と鈴木監督からハーフタイムに気を引き締められた桐光学園だったが、46分に慶應にFKを与えると、このボールが競り合ったGK1大村明裕の頭上を超え無人のゴールへ向かうが、DF2杉野太一が間一髪でクリア。これで目を覚ました桐光学園は52分、ロングスローのこぼれ球を杉野が押し込み追加点。しかし、直後に一瞬の隙をつかれFW19柴田悠貴のパス繋いだMF10阿部雄大にゴールを奪われ慶應義塾に1点を返される。 すると、すぐさま円陣を作り修正を図った桐光学園は68分、「(失点は)自分で取り返したかった。キッカーの竹山と息を合わせた」DF4青谷舜が左サイドからのDF3武山陽介のCKを頭で合わせ再び慶應義塾を引き離すと、アディショナルタイムには丸茂がこの日2点目のゴールをあげ、5-1で慶應義塾を破り準決勝進出を決めた。 試合後、鈴木監督は「慶應も団結していいチームでしたので、後半立ち上がりの劣勢な時間帯に3点目を取れたのが良かった」と攻撃に関しては評価した。しかし「一番悔しいのは失点シーン。まだまだ神様に『足りないんだよ』と教えてもらいましたし、来週のゲームに対して気を引き締める好材料になったのかと思います」と選手へ奮起を促した。先取点を含め2得点の丸茂も「チームとして複数得点できたのは良かったですが…クリーンシートで抑えたかった」と得点の喜びよりも失点を悔やんだ。 勝ち上がった桐光学園は15日、昨年ともにインターハイ出場を果たした日大藤沢と全国行きの切符をかけて争う。 (文・写真=西山和広)