“理想の母親像”を語ったSNS動画に「達成不可能」「マジ疲れた」2児の親がプレッシャーを吐露(アメリカ)
“理想の母親像”に対するプレッシャーついて、赤裸々に語った女性の動画に共感の声が寄せられています。 【動画】“理想の母親像”とは?
動画を投稿したのは、アメリカ・テキサス在住の2児の母親、二ナ・スピアースさん。
動画内でニナさんは、見た目や経済力、育児方法など、母親にのしかかる“社会的プレッシャー”について語りました。 子育てについては「授乳期間が平均より長くても短くても周りから『変』と言われる」「子どもにテレビやスマホを見せると、『怠け者』だと呼ばれる」「離乳食は手作りをしろと勧められる」と指摘。 さらに、「産後はすぐにダイエットをして、出産前の体型に戻せ」「産後の抜け毛の影響が出ないよう、髪の毛をきれいにすること」など、見た目を“気にかけるよう”求められているとも語りました。 家庭と仕事の両立についても触れ、「家で子どもの面倒をみるべきと言われ、同時に働くことも求められる」と、さまざまなプレッシャーが存在すると指摘しました。
二ナさんは、“理想的な母親像”が「ルールのように刷り込まれている」と疑問を投げかけます。
動画の最後には、母親であることを「すばらしいこと」と単純化してとらえた価値観に対して、こう皮肉を述べています。 「(いやなことがあっても)母親として過ごす、すべての瞬間を愛さなくてはいけないと言われます」 「社会の期待に応えられる母親だけが、称賛されるんです。不満を述べる人は、親として恩知らずだ(として見なされますから)」
動画には、子育てをする人々から共感のコメントが寄せられました。
コメント①「本当に疲れた。だれかに『今の私でも十分だ』って言ってほしい 」 コメント②「マジでそれ。このプレッシャーのなかで生き抜いている私たちって、ある意味すごい」 コメント③「ほんと達成不可能だよね」
二ナさんは、米ニューズウィーク誌のインタビューで、同様のプレッシャーを出産後に感じていた実体験を明かしました。
「特にSNSでは、完璧な家庭像をみせる投稿がよく流れてきます」 「“理想的な瞬間”だけが取り上げられるなかで、自分に物足りなさを感じないはずがありません」 「私自身も『完璧になりたい』という思いと、『完璧なんて幻想』という理解、この2つのあいだで葛藤してきました」 「こういった非現実的で達成不可能な基準があるから、完璧にしないと子どもたちを裏切っていると感じてしまうんです」 「だから、『この基準は誰のもの?』と、自問しないといけません」
BuzzFeed Japan