ライターと観客で選出する日本独自のミュージカルアワード『Musical Awards TOKYO』発足
今秋、日本独自のミュージカルアワードとなる『Musical Awards TOKYO』が発足することが発表された。 本アワードは、日本で上演されるミュージカル作品とそれにかかわる様々なセクションのクリエイター、俳優、スタッフの功績を奨励表彰し、日本国内のミュージカル発展に寄与すべく設立されるもので、日本発のミュージカルが世界市場で長く活躍できるキッカケ作りに貢献するために、将来的には新進クリエイターの発掘とバックアップ環境の構築を目指す。 運営団体となるMusical Awards TOKYO準備室は、企業の垣根を越え、ミュージカルに関わる舞台芸術関係(制作者、クリエイター、主催、事務所、劇場運営)の有志によって発足。「創る、観る、広める」を活性化していくため、旧来の賞の在り方にとらわれず、様々な業界のステークホルダーが参画できる賞を積極的に考案していく。 アワードの選考委員は、すでにミュージカル界を牽引している演劇ライター9人と、観客選考委員50人を書類審査で選抜。観客選考委員の投票点はライター選考委員1名分と同等となり、最終的に10人の選考委員により審査を行う予定。ノミネート選考はライター選考委員のみで実施し、観客はノミネート作品に対しての投票参加ができる。ただし、観客賞のみ別枠で観客選考委員のみによる選考を実施する。立ち上げに向け、8月より選考委員ライターを募集。さらに、本アワードを応援するミュージカルファン、業界関係者に向け、“MATサポーター”も募集する。 受賞の枠は、客席数とオリジナル言語で区分け、主な受賞枠は「大賞」「作品賞(500席超 / 500席以下)」「主演賞」「助演賞」「新人賞」「アンサンブル賞」「演出賞」「脚本賞(作詞含む)」「作曲賞」「編曲賞・音楽監督賞」「振付賞」「舞台芸術賞(美術、照明、音響、映像、衣裳、メイク、舞台技術)」「翻訳賞」「リメイク賞」「観客賞」となる予定。受賞発表スケジュールとしては、毎年11月末日までに開幕した作品を対象として、翌年2月発表となる予定だ。 『Musical Awards TOKYO』 ■受賞発表日:毎年2月6日 ※初の日本ミュージカルとされる『モルガンお雪』の初演日 ■ノミネートの対象期間:受賞発表前年の11月末日までに開幕した作品 ※2025年2月6日開催の場合、2024年11月末日までに初日を迎えた作品がノミネート対象 ■ノミネート対象の発表:公演日翌年1月10日頃