英コリンズ辞典の今年の言葉は「brat」 米大統領選で若者らに普及
【ロンドン=黒瀬悦成】英語辞典「コリンズ」を出版する米出版大手ハーパー・コリンズの英国法人は1日、今年を代表する言葉として「brat(ブラット)」を選んだと発表した。 本来は「悪ガキ」を意味するが、英国の人気歌手、チャーリーXCXさんが米大統領選の民主党候補であるハリス副大統領を表現する際に使い、若者らを中心に普及した。 コリンズ辞典は「自信があり、独立心が強く、快楽主義的な姿勢」と定義づけている。 「brat」はチャーリーXCXさんが6月に発表したアルバムのタイトルで、本人がX(旧ツイッター)で「カマラ(ハリス氏)はbrat」と指摘した投稿が若者の間で一気に拡散。ハリス陣営もソーシャルメディアでbratのイメージを前面に打ち出し、若者らの支持拡大につなげた経緯がある。 チャーリーXCXさんは言葉の意味について「心身の衰弱を陽気に騒いで乗り切る一方、自分らしく正直で率直な人」と説明している。