乱高下の日経平均も「底入れは近い」と判断できる納得理由
支持率の低下、減税方針には与党から苦言と、逆風の続く岸田政権。だが、意外にも来春にかけて追い風が吹きそうだ(写真:ブルームバーグ)
10月27日の日経平均株価は前日比389円高の3万0991円で引けた。足元の水準はかなり底値に近いのではないかと考えている。各国の中央銀行の金融政策決定会合が集中する「中銀ウィーク」を迎えるが、長期金利も落ち着いてくるのではないか。 TOPIX(東証株価指数)のチャートの形は悪くなってきており、今月いっぱいは注意が必要だ。日足で下ヒゲをたぐったり、上ヒゲを大きく残したり、あるいは急落したりと値動きが激しい。 この動きは1987年のブラックマンデーの際、あるいは1994年のNY(ニューヨーク)ダウ平均株価の動きに似ている。しばらく保ち合いが続いたあと、5週移動平均線と13週移動平均線がデッドクロスしてネックラインを割り込むと、5日間くらい手のつけられない下落相場となってしまった。この点には注意が必要だ。
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木野内 栄治