「原因は長時間労働か」自ら命を絶った男性巡査 交際相手の女性警察官が感じた異変
■渡邊美智代さん 「熊本県民のために頑張りたいと言って警察官を志した彼に対して、申し訳ないという気持ちでいます」
裁判で遺族は、過酷な勤務により精神障害を発症したと主張。「常軌を逸する長時間労働により自殺に追い込んだ」などとして、7800万円余りの損害賠償を求めました。
これに対し県警側は、長時間労働については認めた上で、負担の大きな仕事はさせておらず、業務が原因で精神障害を発症したとは断定できないと主張。体調把握に努め、必要な対応は取っていたなどと反論しています。
過酷な長時間労働が自殺の引き金になったのか?交際していた女性は、裁判で崇寿さんが仕事で追い詰められていったと証言しました。いまも県警に所属しながら証言台に立ったのは、二度と同じ苦しみを生んではならないとの強い覚悟があったからです。 ■交際していた女性警察官 「休める時って必ずあると思うので、上司とか上に立つ人が気にかけてあげて、最近休んでないねとか、そういう一声があるだけでも全然変わるのかなと思います。警察の組織はやっぱり昼夜を問わずっていうところがあるので、組織全体としてそういういい風に変わってほしいなと思います」
崇寿さんの死から7年あまり。 ■渡邊美智代さん 「自分で一度決めたら投げ出すことがなくて、最後までやり遂げるという芯の強い彼でした。とにかく彼の名誉を回復してあげたい。それが一番ですよね」 判決は4日、言い渡されます。