「親からお年玉を貰ったことがない」と話すと友人に引かれました…世間的には“少数派”なのでしょうか?
子どものころ、お正月の楽しみの一つといえばお年玉だったという人も多いでしょう。お年玉を誰からもらえるか、いくらもらえるかは家庭によるため、ほかの人の家の事情と比べたときに驚くこともあるかもしれません。 「親からお年玉をもらったことがない」という人はどのくらいの割合でいるのかを知ることで、自分が少数派なのかどうかを知ることができます。 本記事では、親からお年玉をもらっていた場合の平均金額や、親が子どもにお年玉をあげないときに考えられる理由についてもご紹介します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
親からお年玉をもらっていない人の割合は?
株式会社バンダイが2020年に実施した「小中学生のお年玉に関する意識調査」によると、もらったお年玉の封数は小中学生ともに5封が平均でした。お年玉をもらった相手として最も多かったのは「祖父母」の90.2%で、「おじ・おば」の69.0%、「親」の60.8%と続きます。 親からお年玉をもらっている人は全体の約6割ということで、祖父母に比べると30%ほど少ないことが分かります。今回の事例では「親からお年玉をもらっていない人は少数派なのか?」ということですが、全体の約4割が親からはもらっていないということなので、少数派ともいえないでしょう。
親からもらったお年玉の平均金額
同調査によると、小中学生が親からもらったお年玉の平均金額は5481円(小学生4536円、中学生7160円)です。学年ごとの平均金額は表1のようになっています。 表1
出典:株式会社バンダイ「小中学生のお年玉に関する意識調査」を基に筆者作成 お年玉の増額については、小学3年生と中学1年生の子どもに対して「昨年より増やした」と答えた人が多いようです。低学年から中学年になった際や中学に進学した際が、金額を変更するタイミングになりやすいのでしょう。 また、5人に一人が小学生になってからお年玉をもらい始めていることが分かっています。
親が子どもにお年玉をあげない理由にはどのようなものがある?
親からお年玉をもらったことがない人が、もらったことがある人の話を聞くと、なぜ自分はもらえなかったのか理由を知りたくなるかもしれません。親がわが子にお年玉をあげない理由には、以下のようなものがあるようです。 ●自分が子どものころ親からもらっていなかったので、それが普通だと思っていた ●祖父母や親せきからもらうものだと思っていた ●子どもがまだ小さいのであげていない とくに子どもがまだ小さい家庭では、お金を渡しても自分で管理できないこともあり、お金以外のものをお年玉としているケースもあるようです。親からお年玉をもらったことがないという人は、そのような形でプレゼントをもらった記憶がないか思い返してみるとよいでしょう。