肌荒れが気になるときに試したい「当帰飲子」【薬剤師が教える漢方薬辞典】
ドラッグストアで陳列されていて、よく目にする漢方薬。 「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。 写真はこちらから→肌荒れが気になるときに試したい「当帰飲子」【薬剤師が教える漢方薬辞典】 そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。 今回のテーマは、「当帰飲子(とうきいんし)」です。 あんしん漢方(オンラインAI漢方)所属のヨガインストラクター、高橋かなこさんに教えてもらいました。
当帰飲子はどんな方におすすめ?
漢方薬は体質改善を得意としており、不調に根本からアプローチしてくれるのが特徴です。 まずは、当帰飲子が向いている方の体質や悩みを3つご紹介します。 1.肌が乾燥しやすい・かゆみのある方 血行が悪くなると、皮膚に必要な栄養が十分に届かず、乾燥やかゆみが生じやすくなります。 当帰飲子は血行を促進して体を温め、皮膚に潤いを与えて乾燥やかゆみを抑える効果が期待できます。(※1) 2.アトピー性皮膚炎の方 当帰飲子は、皮膚が乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の方にも用いられ、皮膚の炎症やかゆみを抑えるのに役立ちます。 また、体内の水分バランスや栄養を改善し、皮膚のバリア機能をサポートするため、長期的な皮膚の健康維持のために活用するのもよいでしょう。(※1) 3.冷え症の方 肌のお悩みだけでなく、冷え症にも効果が期待できます。 当帰飲子は体を温める効果があり、とくに手足の冷えが気になる方におすすめです。 冷え性は、血行不良やホルモンバランスの乱れから生じることが多いですが、当帰飲子はこれらの要因に対して働きかけ、全身の血行をよくすることで冷えを和らげます。(※1)
肌荒れに試したいヨガ
肌の悩みには、漢方薬とあわせてヨガを取り入れてみるのもおすすめです。 ヨガは呼吸と連動させてポーズを行なうことで、心と体両方にアプローチすることができます。 そのため、血行を促進したり自律神経を整えたりして、肌荒れ解消の手助けを行なってくれるでしょう。 今回はおすすめのポーズの1つとして「ラクダのポーズ」をご紹介します。 (1)ひざ立ちになって、両手は腰にあてる。足は肩幅に開く。 (2)息を吸いながらゆっくり上半身を後ろに反らす。 (3)余裕があれば手でかかとをつかむ。 (4)その場で息を吐く。 ポーズをキープしたまま3~5回ほど呼吸を繰り返します。 腰を反らすというよりは脚の付け根を前に押し出すイメージです。 とはいえ、腰に負担がかかりやすいので、腰痛がある方は無理に行なわないようにしてください。