「亡き母の好きな曲も…」ストリートピアノで活躍のハラミちゃん「リクエストの即興は1000本ノック」
ピアニストって何かすごそうだし、近寄りがたい。そんなイメージを覆したのが、ストリートピアノの様子をYouTubeでアップしたハラミちゃん。演奏する本人も、聴いている人たちも口角があがっている感じ。「近くて楽しい存在」、ハラミちゃんは新たなピアニスト像をみせてくれました。(全4回中の3回) 【画像】ハラミちゃんの「人生が一変した瞬間」を激写!(全18枚)
■ピアノで人を笑顔に「憧れは清水ミチコさん」 ── ハラミちゃんは、ストリートピアノでその場のリクエストに答えて即興で弾いていますが、もともと即興演奏はしていたのですか?
ハラミちゃん: 小学校のときから、休み時間に友だちからいろんな曲のリクエストをもらって弾いていたのが、大切な時間として原体験で残っているんです。だからいま、リクエストをいただくとこんな感覚だったなと思い出して懐かしい気持ちになります。 ── ハラミちゃんの演奏からは、まわりの人を楽しませたいという思いが伝わってきます。ハラミちゃんが清水ミチコさんに憧れていると、聞いたことがあります。 ハラミちゃん:はい。どうしてやりだしたのか自分でもわからないのですが、家で練習するときも、何か一発芸をやってから弾くというようなことをやっていました。
多分、もともとひょうきんな性格なのかな?どうせやるなら人を笑わせたい、みたいな…。そんなときに、清水ミチコさんを知って、こういうやり方もあるんだ、おもしろいなぁと感じました。 ── 人を笑わせるピアニスト(笑)。それはピアニストとしての個性にもつながりますね。 ハラミちゃん:曲の選び方はもちろんですが、自分のキャラクターや個性という部分でも身近に感じていただきたいですね。
■ピアノがあるから人と話せる「ないとちょっと不安」 ── ハラミちゃんは被災地を訪れたり、海外のストリートピアノで現地のミュージシャンと共演するなど、コミュニケーションを大切にしています。ストリートピアノのよさは何でしょうか? ハラミちゃん:一期一会の出会いや、やはりコミュニケーションですね。本来は、公共の場所に置かれていることの多いストリートピアノで出会う赤の他人であり、単なる通行人やたまたまその場にいあわせた人同士なので、スレ違うだけだとお話しする機会がなかなかありません。