調布・国領の手作り豆腐店が全国豆腐品評会で優秀賞 3周年記念イベントも
日本各地の希少な在来種を中心とした大豆を使う手作り豆腐の店「おもむろ」(調布市国領町4、TEL 042-445-2423)の「寄せとうふ」が11月9日、第8回全国豆腐品評会で優秀賞を受賞した。(調布経済新聞) 【写真】とうふや「おもむろ」が受賞した第8回全国豆腐品評会の賞状 年々減少する「町の豆腐屋」文化を受け継ぎ、大豆を作る人と豆腐を作る人が見える「新しい豆腐屋」を目指し、2021年12月、調布市国領駅近くにオープンした同店。大豆の生産者を訪問するなど、農家や問屋とのつながりを深め、それぞれの大豆の個性を味わえるよう、主に単一品種の大豆を使った手作り豆腐を販売している。「地域に根ざした町の個人店も守りたい」との思いから地域との関わりも大切にし、商店街の祭りへの出店や、近隣のパン店、ケーキ店、カフェとのコラボレーションなどにも積極的に取り組んでいる。 店主の伊藤正樹さんは「豆腐作りは毎日調整が必要で、試行錯誤の連続」だと言い、「おいしさを追い求めて努力している自分たちの豆腐が、どれほどのレベルにあるのかを確かめたい」と昨年、全国豆腐連合会主催の「全国豆腐品評会」に初挑戦した。大豆を仕入れている生産者や愛用してくれている客に良い報告ができたらとの思いもあったが、結果は関東地区予選敗退。改善を重ねた豆腐で挑戦した今年は、「寄せとうふ」と「一人娘絹」が予選を突破して全国大会に進出し、「寄せとうふ」が優秀賞に選ばれた。伊藤さんは「皆さんに入賞の報告ができて良かったが、上を見るとまだまだ。これからも、さらに上を目指したい」と意気込む。 同店は12月で3周年を迎え、12月7日・8日に3周年記念イベントを予定している。入賞した豆腐の材料である「あくと豆」や「一人娘」など、日頃から使っている大豆で、いつもと異なる特別な商品を作り、温かい寄せ豆腐や揚げたてのがんもどきなども用意する予定。過去の周年記念に近隣店との記念コラボ商品を用意し、今年も同様の計画を進めている。 伊藤さんは「これからも豆腐のおいしさを追い求めることはもちろん、街の豆腐屋を知らない世代にも、豆腐の魅力や生産者について伝える取り組みにも力を入れていきたい」と話す。 営業時間は12時~19時(日曜は18時まで)。月曜・火曜定休。
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