大阪拠点の劇団「空晴」劇団率いる代表が語る新作への思い
劇団を旗揚げ「演劇をやりたい」という思いだけで始めた
ランニングシアターダッシュ解散後は、2007年に仲間うちで「空晴」を旗揚げした。旗揚げは容易なことではない。しかし、演劇を発表することではなく「演劇をやりたい」という思いだけで始めた。 「劇団をやること、9割は大変だけどメンバーとともに行うものづくりの楽しさを知ってしまったから。大変なのは大変ですが、それ以上の楽しさや得るものはたくさんあるんです。めっちゃケンカもするし、煩わしかったりするけど、メンバーにはいてもらわなあかんし」と岡部は笑顔で語る。
「当て書き」スタイル、役者を知れば知るほど書ける
岡部は、演じる役者に役を思い浮かべながら台本を書く「当て書き」スタイルをとっている。「演じる役者を知れば知るほど、いろいろ書けるんです」。劇団には、昔からの仲間のほか、自らが大学で講師をした際の教え子なども在籍している。 今回の作品は「難しい話ではありません。最初の20分くらいは人間関係がわからないかもですが、最後はつながり『そういうことか』と納得してもらえると思う」 空晴だからこそ描ける、様々な思いが詰まった舞台は、身近だからこそ忘れているなにかを思い出させてくれるのかもしれない。