【日本市況】株反落、エヌビディア決算警戒-円は155円台に下落
東海東京インテリジェンス・ラボの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジストは、来年のトランプ政権誕生を意識するとドルは売りにくいと指摘する。今後公表される米指標が強い数字になれば、12月の利下げ見送りの可能性が高まることに加え、資金需要が高まる年越えのドル調達コストが上がっており、ドルを押し上げる方向にあると言う。
米国家安全保障会議(NSC)報道官は19日、ロシアの核ドクトリン改定は米国が自国の核指針を調整する根拠にならないと発言。ロシアのラブロフ外相は、核戦争が起こらないようあらゆる手を尽くすと述べた。
債券
債券相場は先物が下落に転じた。ウクライナ情勢を巡る警戒感から安全資産と見なされる債券を買う動きが一服。21日の20年国債入札を控えた売りや日本銀行の追加利上げに対する警戒が重しとなっている。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、20年国債入札が警戒される中、「日銀の追加利上げ観測もあり、利回りが下がっていく環境ではない」と指摘。リスク回避の動きは米国市場の時間帯で落ち着き、円債も先物の夜間取引である程度消化したとの見方を示した。
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--取材協力:長谷川敏郎.
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Alice French, Masahiro Hidaka, Daisuke Sakai