初招集19歳・高井幸大はA代表定着に意欲「これからが本当の勝負。毎回名を連ねられるように」
パリオリンピックの戦いを終えて、今度はワールドカップを目指す。DF高井幸大(川崎F)は日本代表に初選出。「まずは自分のプレーを知ってもらわなきゃいけない。練習からしっかりとアピールしていければ」と力を込めた。 【動画】“韓国のメッシ”、別人すぎる現在の姿が話題に パリ五輪メンバーでも最年少だった19歳は、北中米W杯アジア最終予選の最年少メンバーとなった。パリ五輪ではターンオーバーとなったグループリーグ第3節・イスラエル戦以外の3試合でフル出場。着実に地位を築き上げ、守備の要として最終ラインに君臨し続けた。 メンバー発表会見で森保一監督は、粗削りのなかで手にした大きな経験を評価。「まだ完成された選手ではないと思う。これから日本代表の戦力として、活動を通して、経験を積んでもらいながらより良い選手に成長してもらい、日本代表の戦力としても成長してもらえれば」と期待を込めた。19歳はW杯出場を目指す一員として、日本代表メンバーに加わることになった。 初日の練習を終えた高井は、まだ年上のメンバーと会話はできていないという。一緒にプレーしたことがある選手は、川崎フロンターレで同じだったDF谷口彰悟(シントトロイデン)や、パリ五輪世代のGK鈴木彩艶(パルマ)、FW細谷真大(柏)と少ない。高井は「あんまり一緒にやった選手がいないので、コミュニケーションをたくさん取れれば」と溶け込む意欲をのぞかせた。 初招集で参加するのは北中米ワールドカップのアジア最終予選。高井はパリ五輪出場を懸けたU23アジア杯でもアジアの戦いを経験済みだ。「ロングボールが増えると思うので、ボールを回収して攻撃につなげたい。自分たちが攻撃しているとき、(ボールを)失ったときに誰がどこに行くかが一番大切」と試合のイメージを口にしていた。 2023年は5月にU-20日本代表としてU-20W杯に出場し、ちょうど一年前の9月にU23アジア杯予選で大岩剛監督体制のU-22日本代表に参加した。今年はU23アジア杯、パリ五輪を戦い、今回A代表に初招集。高井はその成長曲線を「いい階段は登ってこれていると思う」と振り返る。「でもここからが本当の勝負。しかりと毎回名を連ねられるような選手になりたい」と初招集で終えるつもりはないようだ。 デビュー当時は調子の波がある場面も多かったが、大舞台になればなるほどハイパフォーマンスを維持し続けた。高い意識ゆえのことかと思いきや、本人は「特に意識していないことがいいんじゃないかなと思います」とマイペース。「やることは変わらない。常にいい準備をしていきたい」と平常心でA代表デビューの瞬間を待っている。