憧れだったヴィンテージカーを購入しようと考えていましたが、維持費が高くつくと聞きました。本当ですか?
車は購入費用だけでなく、車検・税金・ガソリン代など、一定の維持費がかかります。一般的に「古い車は維持費が高い」といいますが、どうしてでしょうか。今回は、ヴィンテージカーの維持費や、購入前に知っておくべきポイントについて解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
ヴィンテージカーとはどんな車のこと?
ヴィンテージカーとは、年式がかなり古いタイプの車のことです。年式の古い車にはさまざまな名称があり「旧車」「クラシックカー」「ヒストリックカー」などの呼ばれ方があります。しかし、それぞれの違いや定義に関しては曖昧な部分が多く、個人によって認識が異なります。 ただし、ヴィンテージカーに関しては、東京都主税局が1945年までに製造された車に対して「ヴィンテージカー減免」を行っていることを踏まえると、同年までの車を指すものと考えられるでしょう。
ヴィンテージカーにかかる費用
ここでは、ヴィンテージカーの維持にかかる費用について解説します。 ■修理・改造費用 ヴィンテージカーは製造から数十年以上の時間が経っているため、すでに耐用の限界を迎えているパーツがあるかもしれません。公道を走れるようカスタマイズ・チューニングされたものならそのまま使えますが、昔のままの状態で譲り受けた場合には、再び走れるよう調整が必要です。ヴィンテージカーで公道を走るには、修理・改造費用がかかる点に注意しましょう。 また、ヴィンテージカーの修理費用は、現代の車より高くつく可能性があります。なぜなら、修理に使うパーツが希少になっているからです。ヴィンテージカーほど古い車であると、すでに製造を終了し市場にパーツが残っていない、またはあっても非常に希少性が高いケースも珍しくありません。ヴィンテージカーを維持するには、高いパーツ費用がかかります。 ■自動車税 ヴィンテージカーで再び公道を走るなら、車検登録を済ませなければなりません。東京都では「ヴィンテージカー減免」という免税制度によって自動車税を減らせますが、通常は年式の区分に応じた重課税が発生します。現代の車両より税金が高くつく点も、ヴィンテージカーに維持費がかかるといわれるゆえんです。 ■ガソリン代 現代のコンパクトカーやハイブリッドカーは、燃費性能が20km/Lのものも珍しくありません。セダンタイプでも10km/Lほどはあります。しかし、ヴィンテージカーの場合、2~3km/L程度になることもあり、非常に高燃費です。ヴィンテージカーで公道を走る場合、ガソリン代が大幅に増える点に注意しましょう。