泥だらけでサッカー FC.ISE―SHIMAの少年チーム 三重・松阪
丹生寺町で田植え体験後、別の場所で
三重県松阪市山下町の市総合運動公園をホームの一つとして活躍する社会人サッカーリーグ1部のFC.ISE―SHIMA(小倉隆史理事長)のU12、U10の選手たちが1日午前9時から、丹生寺町の田んぼで田植え体験とどろんこサッカー大会を行った。子供たちは泥にまみれながら、賢明にボールを追い掛けた。 昨年はスタッフだけで田植えを行ったが、今年は子供たちに米作りなどに興味を持ってもらい、食育につなげようと、パートナー企業の㈱やぶや(藪谷文則代表)と㈱Eatry(山本巧代表)の協力の下、初めて実施した。 この日は、U12、U10の選手たち約30人が参加。保護者が見守る中、やぶやの田んぼ約20アールで、子供たちは一斉に田植えをスタート。その後、別の場所で泥だらけになりながら、それぞれが思い思いにボールを追い掛け、サッカーを楽しんだ。 中出篤希君(花岡小・4年)は「初めての田植え。楽しかったです。ボールは(田んぼの中では)蹴りにくかった」、松井翼君(同・2年)は「泥が気持ちよかった。いつもの感じじゃなくて楽しかった」とそれぞれ話した。 コーチで選手でもある谷口力斗さん(30)=伊勢市=は「子供時代に戻ったかのような体験をさせてもらいました。こういう体験はなかなかできない。普段のサッカーとは違う感覚を味わって、汚れることも気にしないで楽しむことができたので一つまた成長したと思います」と子供を見守っていた。