過去作はヒットしたのに…なぜ「南くんが恋人!?」は大惨敗? 「飯沼愛」主演で新体制「田辺エージェンシー」の苦境
TBSでデビュー
「彼女はこれまでTBSのドラマばかりに出演してきましたからね。というのも、彼女がデビューを決めたのは2021年の『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日』で、約9000人の中から1位に選ばれた。この公開オーディションはTBSと作詞家の秋元康氏、そして芸能事務所の田辺エージェンシーがタッグを組んだプロジェクトでした。もちろん彼女は田辺エージェンシーの所属となり、優勝者にはTBSの連ドラ『この初恋はフィクションです』で主演デビューが約束されていました」 21年10月期の深夜ドラマ「この初恋はフィクションです」で主演デビューした飯沼は、22年7月期の深夜ドラマ「パパとムスメの7日間」(TBS)でも主演を務める。「パパとムスメの7日間」というタイトルには聞き覚えがある。 「舘ひろし(74)と新垣結衣(36)が父娘役を演じた07年の『パパとムスメの7日間』(TBS)をリメイクしたのが飯沼の『パパとムスメ~』でした。こちらは深夜なので、それほど話題にもなりませんでした」 飯沼はリメイクドラマと縁があるようだ。昨年5月には、初めてテレ朝のドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」に出演している。
焦りと忖度
「第4話だけのゲスト出演だったのですが、当時、テレ朝は“「私が女優になる日」初代グランプリ・飯沼愛が今夜登場!!”と大宣伝していました。わざわざTBS主催のオーディション番組の名を挙げてまで宣伝したのは、田辺エージェンシーへの忖度でしょう。同事務所にはタモリさん(79)も所属していて、テレ朝にはタモリさんがMCの『ミュージックステーション』や『タモリステーション』など高視聴率の番組がありますから、おろそかにはできないのでしょう。実は今回の『南くんが恋人!?』の公式ページでも、テレ朝は彼女の紹介に『私が女優になる日』を挙げています」 《今作で主人公・堀切ちよみを演じるのは、今もっとも注目される若手女優、飯沼愛! 女優発掘・育成オーディション『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日』で約9000人の中から1位に選ばれ、『この初恋はフィクションです』の主演で鮮烈なデビューを飾った飯沼。『VIVANT』や『マイ・セカンド・アオハル』(いずれもTBS)といった話題作への出演が続き、まさに“トップ女優になっていく”姿を華々しく体現してきました。》(番組公式ホームページより) ご丁寧にもTBSの番組を4本も挙げている。 「田辺エージェンシーは稼ぎ頭だった堺雅人(50)が独立し、もう1人の稼ぎ頭であるタモリさんも近年は『80歳で引退する』と言って仕事を減らしています。社長だった田邊昭知氏(85)が会長となるなど新体制となった田辺エージェンシーとしては、一刻も早く飯沼に育ってほしいという焦りがあるのかもしれません。そしてテレ朝としては、タモリさんに番組を辞めてもらいたくないという忖度も働いているのでしょう」
デイリー新潮編集部
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