【宝塚記念 われかく戦う】ベラジオオペラ・上村洋行調教師「どこからでも立ち回れるのは大きなアドバンテージ」
上半期のGⅠを締めくくる宝塚記念が、23日に京都競馬場で行われる。大阪杯でGⅠ初制覇を飾り、ファン投票で3位に支持されたベラジオオペラ(牡4歳)を管理する上村洋行調教師(50)=栗東=を直撃。勝てば大阪杯がGⅠに昇格した2017年以降では初の大阪杯→宝塚記念連勝となる。トレーナーに手応えを聞いた。(聞き手・北池良輔) --大阪杯で悲願のGⅠタイトル 「パドックを見ていても、ちょっと体つき、後肢が寂しいところもあるし、欲を言えば『ここが』というのがあったけど、それに比べると、今回はずいぶんとしっかりとした体になってきている。(横山)和生(騎手)と僕も先行する形の意見が合致して『自信を持って乗ってこい』と後押しして、その通りのレースをして、勝ち切ってくれました」 --4歳で素質が開花した 「遅かれ早かれGⅠタイトルを取ると思っていた。晩成型(というのは)はデビュー前から言っていたことだし、(体が)緩いというのはずっと言っていた。それが少しずつ良くなってきたのもあると思います」 --ベラジオオペラの長所は 「どこからでも立ち回れるのは大きなアドバンテージ。その辺りをうまく生かして戦えれば、何とかならないかなという気持ちはあります」 --1週前の追い切りは自ら騎乗。ラスト1ハロンは自己最速の10秒8(6ハロン81秒5)を計時 「予定通りです。納得のいく調教ができました。あれだけ動ければ問題なさそうです」 --ファン投票は3位 「うちの馬が3位で選ばれることはありがたいことですし、それだけ注目されていることもわかります」 --舞台設定は 「京都でも結果が出ていないわけではないですから。京都記念でも走っている(2着)。舞台はどこでもOKです。より力を発揮できるのは、2000~2400メートルまでと思っています」 --騎手でも調教師でもGⅠ勝利。心境は 「どちらもうれしいですけど、調教師で取るというのは、馬を仕上げていく過程から携わっているわけですし、この馬の場合は購入するときから携わっていますから。そういう意味では、調教師の方が騎手のころより思い入れは強くなります」 --意気込みを