「マックスと似たスタイルで運転する」ホーナー代表がローソン起用に踏み切った根拠を”力説“ 王者と組む重圧にも屈しないと太鼓判「適性がある」
リアム・ローソンのレッドブル昇格が正式に決定した。しかしながら、現地時間12月19日の発表後、グランプリ出場がわずか11戦というローソンのトップチーム起用を不安視する声が各国メディアで相次いでいる。 【動画】予選3位の好走に角田裕毅もガッツポーズ!スタッフと歓喜を分かち合う歴史的瞬間の映像 何より指摘されているのが経験不足だ。4年連続ドライバーズタイトル獲得のマックス・フェルスタッペンとコンビを組むとあって、様々なプレッシャーにさらされることが予想されるが、その重圧に耐えられるかを疑問視する声が後を絶たない。 その中で、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は来季、ローソンのポテンシャルが存分に発揮されるものと自信を抱いているようだ。英メディア『The Race』が現地時間12月21日、ローソンの昇格を決断したホーナー代表の見解を伝えた。 同メディアのインタビューで語ったコメントの中では、これまでフェルスタッペンのチームメイトを務めたドライバーへの言及もある。今回のローソンと同様、過去に下部組織からレッドブル昇格を果たしたピエール・ガスリー、アレックス・アルボンがフェルスタッペンと組むも、満足な結果を残せず降格や移籍の憂き目にあってきていることで、ホーナー代表はローソンも、「(同じパターンとなる)その危険性はある」などと語っている。 だが一方で、「しかし、リアムは彼らとは異なる性格だと思う。彼は、そのプレッシャーに対処できる異なる個性を持っている」と強調。さらに、「彼はマックスと似たスタイルでマシンを運転する。フロントエンドを非常に積極的に扱うことを恐れない」とドライバーとしてのスキルを称えるとともに、「そのため、ドライビング特性に関しては、セットアップが両者でより近い状態で運用できるだろう」などと見通している。 また、ホーナー代表は、ローソンが9位入賞を果たしたブラジルGPについて、荒れたレースでの走りを振り返り、「ブラジルは興味深いレースだった。今季の全てのルーキーはそれぞれ、ルーキーらしいところを見せたが、リアムは車を壊さずミスもしなかった」と絶賛。また、「彼はまるで経験豊富なドライバーのようだった」などと評している。 22歳に対する前向きな言葉は続き、「彼はハードに戦い、しっかりとしたメンタルを持っている。この席に座るにはそれが必要だ」と主張する他、「マックスのチームメイトとしてのプレッシャーに耐え、それに見合う期待に応えるだけの適性があると思う」などと評している。 ホーナー代表が見込んでいる通り来季、ローソンはチームに成功をもたらすことができるか。それとも、王者と組む若きドライバーにとって、厳しい試練のシーズンとなるのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]