専門学校に通う娘が1年目の途中で「中退」したいそうです。受けてない授業料の半分は返金されますよね?
専門学校に通っている途中で事情により中退を決意することになった場合、すでに支払っている授業料や入学金は返金されるのか、不安になる人もいるでしょう。 中退した場合の返金については学校によって対応が異なるようですが、一般的にはどのようなケースが多いのか、確認しておくと少しは安心かもしれません。 本記事では、専門学校を中退した場合の授業料や入学金の返金についての解説と、奨学金制度を利用している場合の返済についてご紹介します。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
専門学校を中退した場合、授業料は返金される?
授業料とは学生が授業を受けるために納める費用のことで、入学手続きの際に入学金と一緒に前期分を納めるケースもあるようです。そのため、途中で専門学校をやめることになった場合、すでに自分がやめた後の授業にかかる費用も支払い済みの場合があります。 今回の事例ではこの「まだ受けていない分の授業料はすでに支払っている費用から返金されるのか?」ということですが、返金については学校によって対応が異なります。入試要項に「納付金は返還しない」とする「不返還特約」について記載している学校もあるようです。
入学金は返金されない?
入学金については授業料と目的が異なり、学校側が学生に対して「入学を許可する対価」として支払うものであると考えられます。そのため、学生が途中で学校をやめても学校側が返金する義務はない可能性があるでしょう。 実際に、入学前の段階でのキャンセルを希望した学生について、授業料返金による損害が学校側に発生する可能性が低いことから授業料の全額返金義務があるとされた事例において「入学金は返金する必要なし」という判決が出たこともあります。
奨学金の返済はどうなる?
奨学金を受給しながら専門学校に通っていた場合は、中退する際に奨学金に関する手続きも必要です。 まずは、奨学金の振り込みを止めてもらうために学校の担当者に連絡しましょう。学校から「異動願(届)」を受け取り、必要事項を記入して学校へ提出します。貸与奨学金の場合は、貸与奨学金返還確認票を学校から受け取り、金融機関で口座振替加入手続きを行う必要があるようです。 奨学金の返済は貸与終了の翌日から7ヶ月目に始まるようです。7ヶ月目以降も返還が始まらない場合は奨学金の終了処理が完了していない可能性があるため、速やかに学校に問い合わせをした方がいいでしょう。