侍ジャパン・森下翔太、韓国撃破弾「任されたからには最後まで4番でいきたい」プレミア12
◇15日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」1次リーグB組 日本6―3韓国(台湾・台北ドーム) 主砲の重責を託された24歳が価値ある一振りで存在感を示した。侍ジャパンの4番・森下翔太外野手(阪神)が1点リードの7回に2ランを放ち、勝利を決定付けた。1死一塁で6番手・鄭海英(チョン・ヘヨン)の直球を左中間席に運んだ。 「次につなぐことだけを考えて打席に入りました。最高の結果になってよかったです」 今季のレギュラーシーズンで放った本塁打は16本。「ホームランを打って返すようなバッターじゃない」と自己分析する男が宿敵・韓国との一戦で外野フェンス越えの乾いた打撃音を響かせた。さらに「チャンスメークしながらやっていきたい」と力を込めた打撃でもチームに弾みをつけた。 1点を先制された直後の2回。先頭で迎えた打席で中前打。フルカウントから韓国の先発・崔丞鎔(チェ・スンヨン)の直球をはじき返した。そこから2死二、三塁のチャンスを迎えると、紅林が2点適時打。失点直後に奮い立ったチャンスをお膳立てし、「自分のヒットから最終的に勝利できたのはうれしい。自分の出塁だったりホームランで勝利に貢献できてよかった」と胸を張った。 初戦のオーストラリア戦(バンテリンドームナゴヤ)は3安打2打点の活躍。「負けられない戦いというのは間違いない」と武者震いした韓国戦でも緊迫した展開が続いた中でチームを鼓舞した。「任されたからには最後まで4番でいきたい」。好機演出に一振りで仕留める仕事もこなす主砲がチームをけん引する。
中日スポーツ